2018年7月11日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週6日(金)、米中の追加関税の発表を受け、バイ・ザ・ファクトにより、それまで売られていた株、米ドル/円、クロス円の買い戻しが入った。そして、本日11日(水)の日本時間未明、トランプ米政権は、中国に対して2000億ドル相当の新たな関税対象リストを公表すると発表し、株、米ドル/円、クロス円が下落で反応した。マーケットでは、トランプ米大統領の通商政策は、交渉を有利に進めるためのブラフ(bluff、はったり)にすぎないという見方が多かったが、実際、トランプ米大統領は、11月の米中間選挙に向け、公約として掲げていた貿易赤字の縮小に向けて淡々と動いているようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

2000億ドル相当の追加関税に関しては、事前に知られていた情報だったにも関わらず、コンピューターによる自動売買のAIがヘッドラインに反応し、相場が大きく動いた。最近の相場は、AIが主体となっているようで、今後もこうした短期的な乱高下には注意が必要だ。米ドル/円と豪ドルやNZドルなどの資源国通貨は、引き続き上値が重く、下落リスクが高い。ユーロ/米ドルは、1.15ドルでトリプルボトムをつけ、下値余地はあまりなさそうだ。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。