2018年7月25日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

久しぶりにビットコインをはじめとする主要仮想通貨が上昇している。ビットコインETFが認可される可能性を、米当局が示唆したとの報道がきっかけとなったようだ。

昨日24日(火)、トランプ米大統領は、米中貿易摩擦による国内経済の悪化を防ぐための支援策を発表した。そうした状況下でも、トランプ米大統領は、「米国が'best financial numbers on the planet(地球上で一番の財務指標である)'」と発言し、27日(金)に発表を控える米GDPへの期待値が上がっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日25日(水)は米欧首脳会談、27日(金)は米GDPの発表、そして来週30日(月)、31日(火)は日銀の金融政策決定会合を控え、注目イベントが目白押しだ。

FRB、ECB、日銀の金融緩和政策による、ドル売り、ユーロ売り、円売りから、まずはFRBが引締めを実施し、ECBもテーパリングを示唆するようになり、米ドルとユーロの買い戻しが入った。そして、遂に日銀もイールドカーブ・コントロール(現行の長短金利操作)を調整するとの報道が出始めた。

ヘッジファンドは、これまで各国の金融政策を材料とした中央銀行トレードで成果を出しており、政策変更の話題には大きな注目が集まる。来週の日銀の発表までは、米ドル/円とクロス円全般は上値が重く、短期的には戻り売りでいいのではないかと考えている

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。