2018年7月30日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週の米ドル/円の週間でのレンジはわずかに96銭と小幅推移に終わった。先々週末に複数のメディアで「7月30(月)~31日(火)の日銀金融政策決定会合で金融緩和策の修正がされる」との報道が週後半までくすぶり、米ドル/円は頭の重い展開が継続した。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の最大の注目点は日銀金融政策決定会合で、1.量的質的金融緩和の開始から5年が経過し、それでも明確な物価上昇軌道に乗らない現状をどう説明するか、2.副作用が指摘される現行の金融緩和策の微修正の決定、または今後に微修正を検討するとの文言が声明文に織り込まれるか、この2点が焦点だ。現在市場では2の後半部分、「微修正の検討を声明文に盛り込む」がコンセンサスになりつつあるが、仮にこの通りに事が進んでも不透明感は残り、米ドル/円は頭の重い展開は継続し、米ドル/円の戻りは「売り」と考えている。一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは米ドル/円で109.50~111.00、ユーロ/米ドルで1.1550~1.1750、ユーロ/円で128.00~131.00を予想している。
竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。