2018年8月1日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日31日(火)に開かれた日銀の金融政策決定会合は、解釈としては難しい内容になったが、結果的に「金融緩和の継続」というパワーワードに反応し、市場は円安に傾いた。フォワードガイダンスの導入により、今後も低金利が維持されることが市場に周知され、円安に優位な相場が今後も続く見通しだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日1日(水)のNY市場では、FOMCが予定されている。政策変更の予定はなく、パウエルFRB議長の会見もないことから、声明文の内容に注目したい。先月の17日(火)にパウエルFRB議長による、半期に一度の金融政策報告の議会証言が行われ、利上げの継続が再確認された。このシナリオに変更がないようであれば、織り込み済みではあるものの、素直に好感されるのではないかと予想している。ただし、リスクシナリオとして、トランプ米大統領のドル高牽制発言があり、来週9日(木)には日米通商協議を控えていることから、突発的な動きには注意が必要だろう。手堅くいくのであれば、米ドル/円は押したところを丁寧に買っていく戦略が好ましい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。