2018年8月6日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週、日銀金融政策決定会合で長期金利の誘導水準の柔軟化が発表された。米ドル/円は直後に乱高下したものの、その後は買い優勢の展開が続き、発表翌日の1日(水)には高値112.15円付近まで上値を伸ばした。しかし週後半にかけてこうした展開は続かず、中国が米国の第三弾となる制裁関税に報復と発表されると3日(金)には111.11円付近までの下落となった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は週の後半にイベントが集中している。9日(木)はワシントンで日米の新通商協議が開始されるが、このなかで米国側はFTA(自由貿易協定)の締結の意欲を示すとみられ、日本側は非常に難しいかじ取りが求められる。既に米韓は「為替条項」を含めたFTAを締結済みで、仮に今回の協議で「為替条項」という文言が飛び出した場合、一時的に米ドル安・円高に振れる場面も想定される。今週の米ドル/円は週を通じて頭の重い展開が継続、戻り売り模索の展開となりそうだ。一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは米ドル/円で110.00~112.00円、ユーロ/米ドルで1.1450~1.1650ドル、ユーロ/円で127.00~129.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。