昨日の海外時間には、特段の材料はありませんでしたが全般的にドル売りが強まってドル円は111円をわずかに割り込みましたが、NY時間午後にかけて米長期金利が上昇する中日経平均先物が上昇したことからドル円は反発しました。
今後の見通し
今日早朝、アメリカ政府は8月23日から中国製品160億ドル相当に25%の関税を適用する、と発表しました。これは当初に決定された500億ドル分のうち、すでに7月6日から実施されている340憶ドル分の残りの部分です。トランプ政権は加えて2000憶ドル分の追加関税の検討も行っていますが、今後中国が報復措置を取ることも含め、貿易戦争がエスカレートして、リスク回避の動きで円買いが強まる可能性があります。
また明日ワシントンで日米通商協議が行われますが、アメリカが強い姿勢で臨んできた場合は、やはり円買いが強まると考えられます。
ドル売りポジションは一旦利食って売り直し
111.85円で作ったドル売り円買いのポジションを保有中で、110円台半ばまでの下落を待っていましたが、111円割れからすぐに反発したことから111.10円で一度利益を確定しました。その後昨日の日中の高値近辺の111.35円で再びドル売りポジションを作りました。損切りラインは昨日と同じ111.65円です。
海外時間からの流れ
欧州時間からNY時間序盤にかけて、特段の新規材料はありませんでしたが全般的にドル売りが優勢となって、ドル円は111.00円付近まで下落し、ユーロドルは1.1600台まで上昇しました。
その後NY時間午後にかけて米長期金利が上昇するとドル買いがやや優勢となって、各国株価が上昇したことから円売りも強まって、ドル円は111.40円台まで、ユーロ円は129.20円台まで上昇しました。
東京時間早朝に、アメリカ政府が中国製品160億ドル相当に25%の関税を8月23日から適用する、と発表したことから、ややドルが売られています。
今日の予定
今日の海外時間には、バーキン・リッチモンド連銀総の講演が予定されています。
(提供:FXプライムbyGMO)
高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOお客様コンサルタント。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp