2018年8月8日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

堅調な米ファンダメンタルズを背景に、米ドル/円には優位性があるが、トランプ政権の保護主義的な姿勢もあり、今どちらにも動けない状態が続いている。そうした中、明日9日(木)に日米通商協議が開催される。トランプ米大統領はこれまで、日米の貿易不均衡是正のため、為替レートでの調整が重要だと話してきたことから、素直に考えるなら円高・ドル安が進む展開が予想される。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先日、7月25日(水)に欧米での貿易協議が開催され、事前予想ではEU側にかなり厳しい内容を突きつける予想だった米国側が、結局柔軟姿勢を示し、マーケットはリスクオンになった。このEUへの対応を見る限り、トランプ政権のターゲットは中国一国のようだ。そのため、日本への圧力もそこまで大きくならないのではないかと考えている。また先週、7月31日(火)、日銀が先手を打って政策変更したことも、一定の評価を得たようだ。よって、日米の通商協議に関しては過度のリスク姿勢は取らずに、柔軟な姿勢で臨んでいきたい。ただし、米国の中間選挙まではトランプツイートリスクの継続が見込まれるため、目線は下方向を向かざるを得ないだろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。