日経平均   22,356.08 円 △ 498.65 円
≪東証一部≫
売買高    12億0,624万株
売買代金  2兆0533億1300万円
値上り銘柄数 1,795 銘柄
値下り銘柄数 264 銘柄
騰落レシオ(25日) 100.42 % △ 1.07 %
為替 1ドル=110.78 円

市況概況

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

トルコリラ安、中国人民元安一服で大幅反発

米国株は軟調でしたが、昨日の大幅下落の反動やトルコリラや中国人民元など為替が落ち着いていたことから堅調な始まりとなりました。売られ過ぎの修正という感じで指数に影響の大きな銘柄が買い戻されて指数を押し上げる格好となりました。それでもトルコリラや中国人民元が不安定な動きを見せたことから戻りも限られ、中国の経済指標が今一つ芳しくないことで上げ幅縮小となりました。それでも売り急ぐということでもなく値持ちの良い展開となりました。

昼の時間帯にも特に理由はなく、中国株式市場は軟調でしたが、先物を売り急ぐ動きはなく、売られないから買い戻すというような感じで堅調でした。後場に入ると特に理由があったということでもなかったのですが、中国人民元がしっかりとした動きとなったことなどもあり、閑散とするなかで先物主導で上げ幅を拡大、昨日の下落をすべて取り戻しさらに上昇するような動きになりました。最後も目先筋の買い戻しもあって結局高値引け、閑散に売り無しということで大幅高となりました。

小型銘柄もまちまちでしたが総じて見ると堅調となりました。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調となりました。先物はまとまった売り買いは少なかったのですが、参加者が少ない感じでちょっとした売り買いに大きく反応するということで指数を押し上げる要因となりました。目先筋の買い戻しを急ぐ動きもあったものと思います。

お盆休みで閑散とした感じでしたが指数は大きく戻しました。特に何があったということでもないのですが、年金資金の買いでも入ったのか、為替が落ち着いたことが好感されるという感じで、先物主導で大きな上昇となりました。閑散相場のなかで参加者が限られていることで一方向に動きやすいということなのだと思います。ここからはさらに戻りを試す動きになっても22,500円水準が上値ということなのだと思われ、上値の重さが気になるといったん22,000円での値固めというように下値を試すこともありそうです。

テクニカル分析

日経平均
一気に雲を抜けて基準線水準まで戻しました。再び「三役好転」となった形で、窓も埋めてきました。ただ、出来高を伴っておらず、少なくとも雲のサポートを確認するような動きにはなるのだと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※「日々是相場」は署名記事となっており、記事中に記載されているマーケットに関する見通し等は執筆者個人の見解によるものです。 ※執筆者が、有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。また、「日々是相場」をもって有価証券の売買を勧誘するものではありません。投資等のご判断は、ご自身の自己責任においてされますようお願いいたします。執筆者は、お客様の「日々是相場」上の情報のご利用により生じた損害につきましては、その責を負いません。