日経平均   22,598.39 円 ▼ 45.92 円
≪東証一部≫
売買高    13億1,009万株
売買代金  2兆1833億9600万円
値上り銘柄数 849 銘柄
値下り銘柄数 1,157 銘柄
騰落レシオ(25日) 109.08 % ▼ 0.86 %
為替 1ドル=110.99 円

市況概況

●円高を嫌気して軟調

米国株はまちまちとなったのですが、為替が円高となったことなどから売り先行となりました。寄り付きの売りが一巡となった後も決算発表に反応しての売り買いのなかで手仕舞い売りが優勢となり、いったん下値を試す動きになりました。ただ、日経平均が22,500円を割り込むと買い直され、下げ幅を縮小して前場の取引を終わりました。中国株が堅調となったことで貿易摩擦問題を大きく取りざたするということもなく買い直されたという感じでした。

昼の時間帯には昨日同様に先物の買い戻しもみられて下げ幅縮小して後場の始まりとなりました。ただ、買い気の乏しい中で昨日の終値を意識すると手仕舞い売りに押されるということで上値は重くなりました。取引時間中の決算発表にも敏感な反応となっているのですが、相場全体を動かすようなこともなく、結局は狭い値幅での動きが続きました。昨日とは違い買い戻しを急ぐ動きもあって日経平均は一時前日比プラスとなったのですが、最後まで買い切れず結局は軟調となりました。

小型銘柄も決算発表に反応してまちまちでした。東証マザーズ指数は堅調でしたが、日経ジャスダック平均や二部株指数は軟調となりました。先物はまとまった売り買いは少なく、散発的に見られても指数を大きく動かすようなこともありませんでした。

個別の決算動向に反応して指数は方向感に乏しい展開となりました。個別に大きく買われるもの、売られるものが見られるのですが、相場全体としては全く方向感が見られません。指数に影響の大きな銘柄が高いか安いかということだけの動きです。決算発表が一巡となった後に手仕舞い売りに押されるものも多くなりそうで、少なくとも上値の重い展開が続くものと思われます。

●テクニカル分析

日経平均
今度は下ひげの長い十字足となり「気迷い」となっています。とりあえず22,500円~800円での動きとみておいてどちらに抜けるかということになるのでしょう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

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