2018年8月21日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

ユーロ/米ドルは、しばらくサポートされていた1.15ドルを割り込み、先週15日(水)には、1.13ドル手前まで下落する場面もあった。しかし、トランプ米大統領の追加利上げ懸念の発言を受け、結局また1.15ドル台を回復している。リスクオンとリスクオフの材料が拮抗しており、再び方向感を失った。

現在の為替相場の戦略やスタンス

現在、米中貿易交渉や11月の米中間選挙などの政治的材料が多く、2018年後半の相場が描きづらい状態だ。また、トランプ米大統領の発言も不安定要素となっており、トレードしづらい環境でもある。また、少し前までは、好調な米経済を背景にリスクオン相場を想定していたのだが、先日のトルコ危機により、世界経済の先行きに暗雲が漂い始めている。コモディティ価格の下落や米金利の低下は、将来の景気後退を見据えた表れではないかとみている。ユーロ/米ドルが下値攻めを失敗したこもあり、しばらくは様子を見ながら、トレードには慎重姿勢で臨みたい。トルコ危機で急落したトルコリラ/円は、しばらく15~20円での推移が予想され、20円以上の回復の見込みはなさそうだ。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。