昨日の海外時間には、先週から続いていた全般的なドル安が反発する中、円売りも強まって、ドル円、クロス円ともに堅調に推移しました。

今後の見通し

FXプライム,高野やすのり,市況解説
(画像=PIXTA)

昨日は8月半ばから続いていた全般的なドル安が反転しました。特段の新規材料があったわけではないことから、今晩のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演を前にしたポジション調整と考えられます。ただ、パウエルFRB議長の講演で、相場が大きく左右されるような新規の材料が提示されるとは考えにくいことから再び全般的なドル安の流れに戻るのではないでしょうか。

なお22日から行われていた米中通商協議では、特段の進展はなく、両国は160億ドル分の輸入品に追加関税をかけあっています。

パウエル議長講演後待ち

現在ポジションは持っていません。今晩のパウエルFRB議長の講演終了後にドル売りの流れとなった場合は再びドル売り円買いのポジションを作りたいと思います。

海外時間からの流れ

欧州時間、ドル円は特段の材料もない中110.80円台を中心とした狭いレンジ取引となりました。一方、序盤は小動きだったユーロはやや買いが強まって、ユーロドルは1.1590付近まで、ユーロ円は128.40円台まで上昇しました。

NY時間にはいって、アジア時間に売られた豪ドルが再び売られる中、NYダウ、日経平均先物が上昇して円売りが優勢となって、ドル円は111.30円台まで、ユーロ円は128.70円台まで上昇しました。しかし、その後NYダウが下落する流れになると、ドル買い、円買いが強まって、ユーロドルは1.1530付近まで、ユーロ円は128.20円台まで下落しましたが、ドル円は小動きとなりました。

今日の予定

今日の海外時間には、独・第2四半期GDP(確報値)、英・第2四半期GDP(改定値)、米・7月耐久財受注の発表のほか、米ワイオミング州ジャクソンホールで行われているシンポジウムでパウエルFRB議長の講演があります。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOお客様コンサルタント。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp