(画像=ZUU online編集部)
【目次】
①CRGホールディングスIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説（執筆＝株価プレス管理人）【10/04更新】 ※有料会員限定（一部）
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント【9/25更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- CRGホールディングス株式会社
- コード
- 7041
- 市場
- マザーズ
- 業種
- サービス業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 古澤 孝 ／1973年生
- 本店所在地
- 東京都新宿区西新宿西新宿二丁目1番1号
- 設立年
- 2013年
- 従業員数
- 28人 (2018/07/31現在)（平均37歳、年収586.7万円）、連結413人
- 事業内容
- 人材派遣紹介関連事業
- URL
- https://www.crgh.co.jp/
- 株主数
- 17人 （目論見書より）
- 資本金
- 50,000,000円 (2018/09/04現在)
- 上場時発行済み株数
- 5,250,000株（別に潜在株式619,500株）
- 公開株数
- 1,552,500株（公募550,000株、売り出し800,000株、オーバーアロットメント202,500株）
- 調達資金使途
- システム開発費、新規出店費、借入金の返済、本社オフィス増床費、採用費
- 連結会社
- 6社
- スケジュール
- 仮条件決定：2018/09/19→1,020～1,120円に決定
- ブックビルディング期間：2018/09/21 - 09/28
- 公開価格決定：2018/10/01→1,120円に決定
- 申込期間：2018/10/02 - 10/05
- 払込期日：2018/10/09
- 上場日：2018/10/10→初値1,832円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券：大和証券
- 引受証券：三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- 引受証券：SBI証券
- 引受証券：東海東京証券
- 引受証券：エース証券
- 引受証券：マネックス証券
- 引受証券：水戸証券
- 引受証券：みずほ証券
- 大株主
- 井上 弘 2,289,300株 43.04%
- レッドロック(株) 1,500,000株 28.20%
- 古澤 孝 875,000株 16.45%
- 持田 秀之 240,000株 4.51%
- (株)TRM 200,000株 3.76%
- 小田 康浩 45,000株 0.85%
- 三並 史典 20,000株 0.38%
- 岡野 務 20,000株 0.38%
- 小林 啓志 17,000株 0.32%
- 大久保 裕次 11,000株 0.21%
- 中原 宏朗 11,000株 0.21%
- 業績動向（単位：百万円）売上高 営業利益 経常利益 純利益
- 2016/9 連結実績 16,600 138 151 87
- 2017/9 連結実績 18,856 273 290 200
- 2018/9 連結3Q累計実績 15,514 512 513 320
- ロックアップ情報
- 指定された株主は上場後180日目の平成31年4月7日までは普通株式の売却ができず（例外あり）
- 調達額（公開株数×公開価格）
- 15億8355万0000円（1,552,500株×1,120円）
- 潜在株数（ストックオプション）
- 619,500株
- ビジネスモデル解説（執筆＝株価プレス管理人）
CRGホールディングス<7041>は、人材派遣及び紹介関連事業を手掛ける企業グループの持ち株会社である。同社及び子会社6社で構成されており、各社が特定の事業や業界に特化する形で事業展開を行っている。
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)
同社グループの事業は、①人材派遣紹介事業、②製造請負事業、③その他事業の3種類から構成されている。
■①人材派遣紹介事業について
人材派遣紹介事業では労働者派遣と有料職業紹介を手掛けており、北海道から沖縄まで国内各地に拠点を持ち、様々な人材を多数派遣している。単なる人の派遣だけではなく「ユニット型派遣」として、管理者とオペレーターのセットでの紹介や派遣も可能である。
同事業を行うキャスティングロード社は同社グループの中核を担う事業会社であり、主にホワイトカラーの人材を登録型派遣として各クライアントに派遣している。コールセンター、オフィスワーク、ヘルパーが主な派遣先となっているが、9割がコールセンター向けである。
ジョブス社では工場・倉庫のブルーカラー、クレジットカードの加入促進・携帯電話等の販売促進のオレンジカラー、テレマーケティング・一般事務のホワイトカラーの3領域が対象である。派遣・請負委託を短期から長期、1名から多人数まで顧客のニーズに応じて対応している。
CRドットアイ社では20代から60代までの、幅広い年代層のITエンジニアを常用型派遣・登録型派遣として派遣している。
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)
■②製造請負事業
製造請負事業は取引先メーカーからペットフード、ペット衛生用品などのペット関連製品の製造請負等を行っている。
プロテクス社が事業を展開する形であるが、ほぼ取引先メーカー1社及びその関連会社との取引となっている。
■③その他事業
その他事業は、CRSサービス社における給与計算を中心とする事務代行サービス及び採用代行受託、イノベーションネクストにおけるロボットの販売代理・勤怠管理等のシステム開発を行っている。
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)
■事業別の売上
2017年9月期の同社の3事業別売上は、下記のように構成されている。
・人材派遣紹介事業 173億円
・製造請負事業 15億円
・その他事業 0.3億円
また2018年9月は下記構成が予想されている。
・人材派遣紹介事業 188億円
・製造請負事業 17億円
・その他事業 0.4億円
人材派遣紹介事業が、売上高全体の約9割を占める状況である。また人材派遣紹介事業の内、大半がコールセンター向け派遣となっている。
■市場環境
少子高齢化・人口減少という社会構造の変動を背景に、人手不足が人材サービス業界において慢性化している。
ただしインターネット通販市場の拡大を背景に、各地でのコールセンター設置の流れも継続している。同社事業の中心であるコールセンター向けの派遣は、非常にニーズが強い状況が継続している。
■業績推移
2016年9月期 売上高166億円、経常利益1.5億円、当期純利益0.9億円
2017年9月期 売上高189億円、経常利益2.9億円、当期純利益2.0億円
2018年9月期（予想） 売上高205億円、営業利益5.6億円、当期純利益3.3億円
順調な成長を見せており、当期（2018年9月期）には売上高200億円を達成する見込み。またクライアントとの価格交渉、利益率の高い新規案件の獲得活動及び効率的な広告運用や業務効率化の結果、当期は営業利益が前期比で2倍以上となり、営業利益で5億円に到達の見込みである。
■財務状況
2017年9月時点で資産合計45億円に対し、純資産合計8.7億円であり、自己資本比率19%となっている。
短期借入金・長期借入金・社債を合わせ17.5億円の負債が存在する。人材派遣紹介事業者であり固定資産は有形・固定を合わせて1.6億円の水準に留まる。ただし派遣社員の給料等の支払いに備えるため、厚めの現預金（2017年9月期末17.4億円）を手元に有する格好となっている。
■資金使途
今回のIPOにより7.6億円の資金調達を行う計画である。調達資金については下記の使途を予定している。
① 基幹システムの追加開発並びにAIマッチングシステムの開発 2.5億円
② 新規出店のための保証金等の費用 1.7億円
③ 金融機関からの短期借入金の返済資金 2.9億円
④ 人員増を背景とする本社オフィス増床費用 0.3億円
⑤ 中途採用費用 0.2億円
■今後の注目ポイント
