このコーナーでは毎週原則木曜日に実施しているMarket Talk(動画セミナー)のサマリをお届けします。
2018年9月27日(木)Market TalkのSummary
日経平均年末予想
日経平均株価の年末予想は、2万5500円を予想。年末にかけては株価が上がりやすい時期であったり、米・中間選挙終わったあとの大統領任期2年目の米株は過去において上昇しやすい傾向にある。但し米・中間選挙後の動向については後述の通りのため留意は必要。ダウ平均は、27,000ドル台の大台を更新できればよいのではないか。と考えている。NASDAQ指数についてはいまより5%高。
米・中間選挙の行方はどう考えるか
もし仮に、下院・民主党多数になればトランプ大統領の弾劾となる可能性が出てくるが、上院通過には、三分の2が必要となり、それは実現性が低いだろう。そのため、弾劾が始まると米国市場の上値も重くなってくると考えられる。
ニトリが、中間決算で過去最高益を更新。まだ、割安水準なのに株価は-1000円。その他の銘柄についてもいくつか株価が下落傾向となっているものがあるが、これは先安の予兆か?
悪い材料にだけ反応しているように思えるが、一時的なことだと考えている。他に質問を受けた銘柄も同様と考えている。
日本の建設関連株の見通しは?
オリンピック関連は、既に織り込み済みで建設資材は高騰、人手不足で人件費も高騰しているので、新規建設等について、今後は減ってくると考えられる。また、自然災害に伴う対応なども限定的と考えている。
今後のドル円と新興国通貨の行方は
次の米・利上げのタイミングでは為替は仕込み時だと考えている。 新興国通貨についてはトルコショック等のときは仕込みタイミングだったと思う。
広木隆(ひろき・たかし)
マネックス証券 チーフ・ストラテジスト
【関連リンク マネックス証券より】 ・9月最終週の日本株相場の特色 ・日米通商協議やFOMC後のドル円次第で日経平均は年初来高値更新も ・10月、注目したいのは米・企業業績 状況次第では日本株は割安という判断も?(広木) ・決算後に強気の評価が増えた銘柄は ・業績絶好調で注目すべき9月の株主優待銘柄とは?