雨風がすごい台風でした。今朝は駅まで行ったのですが、電車がまだ動いていないということでいったん自宅に帰ってきました。株式市場は昨年10月同様に「調子がいい」という感じで、27年ぶりの高値をつけたということで強気になる向きも多くなっているようです。27年ぶりの高値ということはここ27年間に株を買った人はほぼほぼ儲かっているということになるはずなのですが、あくまでも日経平均ですから、まだまだ安値圏にあるものも多いと思います。
日経平均という特殊な指標で株価を語ると、こうしたおかしな話になるのですが、日経平均を取引しているのか、個々の株価を気にしなければならないのか、はっきりと分けて考えた方がよさそうです。TOPIXにしても少しいびつな指標ですから、あくまでも日経平均は日経平均、そしてTOPXはTOPIXというように考えておいた方がいいと思います。個々の銘柄の場合にはしっかりとファンダメンタルズを確認し、日経平均やTOPXの影響を考えながら買い場売り場を探すということで良いのだと思います。
本日の投資戦略
24,000円を再度あっさりと抜けて昨年10月と同じような展開となりました。ここで24,000円を超えたことでの手仕舞い売りに押されるということになると今年1月のような保ち合いとなるのでしょうが、先週末の高値を抜けてくるようであれば、さらに空売りの買戻しを急ぐ動きになり昨年10月のように買うから上がる上がるから買うということで上値を試す動きが続くのでしょう。
先週末も日経平均に影響の大きな銘柄の空売りが増えており、昨年10月同様に目先の需給要因だけで指数が押し上げられるということもありそうです。一部の銘柄で指数が押し上げられ、日経平均が高くなることで先物主導で買われるということもありそうです。いったん上値が重くなるようなところで手仕舞い売りが嵩むということもあるのかもしれません。
円安を好感する動きになっていますが、引き続き出遅れ銘柄を探すということで良いのだと思います。先駆した銘柄も堅調ながらも上値の重いものも見られ、売られ過ぎ銘柄の水準訂正などはまだ期待されるのでしょうが、指数の上値が重くなることも考えておいた方がいいと思います。引き続き山崎パン(2212)や明治HD(2269)など食品株に注目です。
明治HD(2269)は25日移動平均線や基準線のサポートを確認し、遅行線も日々線のサポートを確認しているのですが、上値が重くなっています。雲や75日移動平均線まではあっさりと戻すのではないかと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。