2018年10月3日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日2日(火)のNY市場でNYダウは最高値を更新した。一方S&Pとナスダックは反落。パウエルFRB議長は現在の政策方針を維持するとコメント。ボルギ下院予算委員長は「イタリアの財政問題を解決するにはユーロは通貨として不十分だ」とコメント。イタリアの10年債利回りは約4年ぶりのレベルに上昇した。ただ同日、「イタリアのポピュリスト政権にユーロ圏離脱の考えはない」ともコメントしている。ユーロ/米ドルは再び1.1500ドルを攻めるも1.1500ドルのオプションにはね返される展開となった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日3日(水)は保守党大会(Conservative party conference)でイギリスのメイ首相の演説が予定されている。それを控え、ボリス・ジョンソン前英外相が登場。ボリスはメイ首相が7月に示したチェッカーズプラン案(EU離脱案)を改めて非難し、喝采を浴びた模様。2017年のオリジナル案に戻るようメイ首相に要求した。ただ退陣を迫ることはなく、メイ首相への支持を呼び掛けた。しかしマーケットはこの演説には反応薄で、ポンドは続落している。現在、英ポンド/米ドルは1.2978ドル、英ポンド/円は147.50円で推移。注目は交渉が難航している英ポンドだろう。戦略としてはデマークインディケーターで大きく買われすぎを点灯している英ポンド/円の戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。