2018年10月17日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

マーケットは株本位制が鮮明となっており、為替もNYダウの顔色をうかがう展開となっている。また、今週中にも発表される米財務省の為替報告書も引き続き材料視されているほか、本日17日(水)から始まるEU首脳会議では、ブレグジット関連のヘッドラインに警戒しておきたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

VIX指数が上昇してマーケットに緊張が走ったが、米投資銀行の業績が好調だったことなどもあり、ここ数日は値を戻している。NYダウ上昇局面のなか、それなりの調整が入ったと考えれば、このあたりで下げ止まったと考えても良さそうだ。米ドル/円にしても一目均衡表雲上限の差し掛かる111円ミドルでしっかりサポートされており、111円台後半でも参加者の買い意欲は強い。とはいえ、米財務省が議会に提出する為替政策報告書で中国を為替操作国と認定する可能性や、日本に対しても為替条項に変更の可能性があるなど上値も重い。米ドル/円は明確な方向感を出せず111.50円から節目の113.00円あたりでのレンジ相場が続くと思われる。また、大詰めを迎えているブレグジット交渉だが、本日17日(水)からEU首脳会議が開始される。要人発言などでこれまで以上にポンドが荒れる可能性があり、安全に行くのであればポジションを縮小してボラティリティから身を守るべきなのかも知れない。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。