2018年10月23日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円の日足チャートからもわかるように、10月4日(木)のペンス米副大統領の演説以来、米中の対立関係が一段と激化した。米ドル/円はしばらく売り優勢となっていたが、111.60円付近で反発はしているものの、その後、小動きとなっている。現在マーケットでは、基本的にその深刻化を想定したポジションテイクが進んではいるものの、一筋縄ではいかない相場となっている。中国経済が減速し、混乱を招くであろうことを織り込みに行っている状況だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国、カナダ、メキシコの新協定「USMCA」で決定した為替条項は、さほど強い内容ではないという見方もあるが、「強制力」が伴わなかった韓国との為替条項と違い、「USMCA」での為替条項には強制力が伴っており、徐々に強い内容となっている。その傾向を考えると、来年導入予定の日本との為替条項が甘い内容に終わるとは決して言えない状況だ。こういったあらゆる問題を考慮すると、米ドル/円の115円方向は考えづらいため、下値を模索する展開を予想。豪ドル/円も米ドル/円も引き続きショートをキープしたい。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。