2018年10月24日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日23日(火)のNY市場でまず注目されたのがキャタピラーの決算だ。見通しの悪化により株価は7.6%安となった。日経平均の急落もあり、NYダウは一時548ドルも急落した。ただ、サウジアラビアの件でエルドアン大統領が声明を発表したことで、マーケットが株の利益確定に走り、米国株は反発し、バイ・ザ・ファクトの状態となった。結果、NYダウは125ドル安まで下げ幅を大幅に縮小、クロス円も反発、米ドル/円はいつものレベルである112.40円レベルまで回復した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

一方イタリア情勢は混迷を深めている。欧州委員会はイタリアの予算案を拒否し、3週間以内に再提出するように指示した。しかしコンテ首相は政府内に予算案を変更する「プランB」の用意はないと主張した。予算案の差し戻しは過去に例がない。現在、イタリア債は続落中。世界的に株が不安定な状況が続くこと、更にイタリア情勢の混迷、そして週足の雲を抜け出しつつある為、ユーロ/円の戻り売り継続となる。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。