2018年11月1日(木)Market TalkのSummary
半導体関連株は底打ちしたのか?
半導体に対する見方がそもそも悲観に傾き過ぎていたと思う。信越化学の決算で受注が好調という会社コメントがあったように、電子部品や半導体は今後も世界的に需要が増えてくるだろう。半導体も含めた電子部品、ハイテク関連は今まで(株価が)行き過ぎていた面もある。
今回の下落の下値めどは?10月の日経平均急落は下降トレンドへの転換ということか?
これでいったん下振れは見たと思う。日本株の今回の下げはアメリカの下げに巻き込まれただけ。下降トレンドへの転換とは見ていない。
米中間選挙の勝敗は日本の株価へどのような影響があるか?
メインシナリオは上院が共和党、下院が民主党のねじれ議会になることだが、それは予想どおりなのでノーサプライズ。ビッグイベント通過という安心感で、選挙に備えてポジションをはずしていた人たちの買戻しがあるだろう。
日本株への影響を考えると、米国の金利、株価、為替の動き次第だが、中間選挙が終わった ‐ 不透明感が払しょくされたというプラス面で米国株がまた安定推移に戻っていくと、日本株も年末にかけて売られ過ぎた分の修正がされるであろう。
他、高配当利回り銘柄についてもコメントしています。
広木隆(ひろき・たかし)
マネックス証券 チーフ・ストラテジスト
【関連リンク マネックス証券より】
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・いったん下げ止まる頃だが最終的な底入れは1ヶ月先か