2018年11月7日10時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

マーケットは米議会中間選挙の結果待ち。結果が判明するのは本日7日(水)日本時間昼過ぎとなりそうだ。パターンは以下3つ。1.上院共和党が過半数、下院民主党が過半数。2.上院共和党が過半数、下院共和党が過半数。3.上院民主党が過半数、下院民主党が過半数。本日7日(水)朝の報道を見ると市場のコンセンサスは1の上院共和党、下院民主党だが、2の可能性もまだ残っている。3に関しては共和党が上院を落とすとは考えにくいので実際は1か2になるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

1.上院共和党、下院民主党になった場合...民主党が下院の議席数を大きく伸ばしてねじれ議会となればトランプ政権にとってネガティブ。米ドル/円は手仕舞い売りやリスクオフの円買いが入り、初動は下落が予想できる。しかし、1に関してはマーケットがかなり織り込んでいるほか、イベント通過による不透明感の払拭が買い材料となる可能性もある。

2.上院共和党、下院共和党になった場合...トランプ政権の大型減税や財政拡張といった政策が加速するため、米金利、株価、ドルは続伸が予想される。とはいえトランプラリー再燃といったシナリオはさすがに飛躍しすぎにも思えるので過度な期待は禁物だろう。また、米金利の上昇が急激であれば10月の株価暴落ではないが、「ダウ急落→リスクオフ→円買い」で冷や水を指されるパターンもないとは言えない。

1.2のどちらに転んでも幾分強気のスタンスではあるが、複数のシナリオが存在しており、素直に動いてくれるかは不透明だ。結果が判明して初動で反応できればついて行くが、あくまで短期。安全にいくなら第二波でわかりやすい動きが出たときに参戦出来るようチャンスをうかがいたい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。