2018年11月14日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円はそろそろ上下どちらかに振れるのではとの期待感もあるが、現在の膠着状況を抜け出す材料は見えておらず、本日14日(水)22時30分に発表される米消費者物価指数から方向感を見出したいところだ。一方でポンドやユーロなど欧州通貨は荒い値動きが続いている。ブレグジット関連では、英国がEUとの離脱に関する草案に実務レベルで合意との報道があったほか、本日14日(水)日本時間23時には英国のメイ首相が緊急閣議を開催するなど期待感が高まっている。ユーロもイタリア予算案問題が依然不透明でイタリア10年債利回りも引き続きが高値で推移していることもあり、まだまだ波乱含みだ。その他では原油価格が12営業日連続下落で約3年ぶりの安値を更新するなど株価の上値を重くしており、横目では眺めておきたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

連日激しい値動きが続いているポンドは英国のメイ首相が本日14日(水)緊急閣議を開くことで期待感が高まっている。しかし、合意内容が明らかになっていないほか、英議会ではメイ首相の反対勢力も多く議会承認を得られるかは不透明だ。報道次第で二転三転する地合いが続いており、どちらかに偏った相場観はリスクが高いだろう。走った方向に短期でついて行くのが今のブレグジット相場ではクレバーだ。一方のユーロはテクニカル的に対米ドルで1.13ドルを挟んだ攻防が大きなポイントとなる。メインシナリオとしてユーロ/米ドルが1.13ドルを明確に上抜けてこない限り、下方を見ている。しかし、こちらもイタリア予算案やブレグジット関連の報道で振らされる展開が続くため、短期トレードに徹したい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。