ウォール街で警戒される新興国の「クレジットリスク」 米中間選挙後も株価不安が拭えない?
(画像=ZUU online)

「そう、今回は通常と異なるのだ」ファンド・マネジャーが電話口でそう言った。通常、米中間選挙というリスクイベントを通過したあとは年末に向けた強気相場への期待が広がるものである。だが、今回に限っては慎重な意見が多く聞かれる。少なくとも筆者の周りでは彼のように「今回は通常と異なる」と警戒する向きが少なくない。

彼らが最も危惧しているのは「クレジット(信用)リスク」である。クレジットリスクと聞くと企業のイメージがあるかもしれないが、心配されているのは国家のリスクであり、特に新興国やEU(欧州連合)への警戒が強まっている。

今回はウォール街で警戒される「クレジットリスク」についてリポートしたい。