2018年11月21日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日20日(火)は米国株の主要3指数が崩れ、本日21日(水)も日経平均や上海総合もつれ安となるなど、リスクオフ地合いだ。ただし、米ドル/円は安全通貨とされるドルと円が同じ方向に動いているため、方向感に乏しくなりやすい。また、明日22日(木)には米感謝祭(サンクスギビング)を控え、NYの参加者が減っていくこともあり、米ドル/円がどちらかにブレイクするにはハードルが高いだろう。一方で欧州通貨は波乱含みだ。本日21日(水)はイタリアの予算についてEUが公表を行う予定で、内容次第ではEUとイタリアの対立が深まるだろう。さらにブレグジット関連もメイ英首相に対する不信任決議の報道が過熱しており、予断を許さない状況が続いている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は昨日20日(火)、下方へ崩れるのではとの期待感もあったが、しっかりと持ちこたえており、改めて底堅さが確認された。動きが出ないのであればレンジと割り切りオシレーター系のテクニカル指標を眺めながら、逆張りも検討したい。ブレグジット報道で揺れるポンドだが、メイ英首相に対する保守党議員による不信任決議の要請は可決に必要な48名に達したと報じられている。週末25日(日)のEU首脳会議で合意へ署名シナリオは不透明でまったく先が読めない展開となっている。ここからは「合意して離脱か」「合意なき離脱か」が焦点ではあるものの、ボラティリティが上昇するなか、偏った相場観はリスクが高いだろう。ポジションはスクエアにして上下走った方向に短期でついて行く方針は変わらない。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。