2018年11月28日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

ハト派なコメントが予想されたクラリダFRB副議長だが、漸進的な利上げを支持したことでドルが上昇。クラリダFRB副議長は、金融政策は中期的にみて最適な状態に近づいており、漸進的利上げは適切だとの認識を示した。中立金利については「不明確」だとしながらも、政策金利は利上げサイクルが始まった2015年12月よりも「中立の領域にずっと近い」と述べた。シカゴ連銀のエバンス総裁はより中立的な金融政策に戻るべき時期だとの見解を示した。(出所ブルームバーグ)

現在の為替相場の戦略やスタンス

マーケットの注目は今週末30日(金)、12月1日(土)開催予定の米中首脳会談だ。トランプ米大統領は会談での状況打破に期待しつつも、進展がみられなければ追加関税を課す用意があるとコメント。また直近の相場には関係ないが、JPモルガンアセットも2019年のドル安を予測。「米当局が実際に利上げを休止したり、米景気が減速したり、世界の他の地域が安定するか少し改善するだけで、19年下期にはドル安が始まる」と。当コメントは来年の下期なので、時期としてはトレードの参考にはならず。クラリダFRB副議長のコメントでドルは総体的に上昇しているが、先行通貨ペアとして注目している米ドル/スイスフランがパリティーレベルで揉み合っていることもあり、米ドル/円の戻り売りスタンスで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。