2018年12月4日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

注目されていた米中首脳会談だが、結局先延ばしとなり、白黒つかなかった。あいまいな状況となっているため、次の焦点はブレグジット、そして最近問題になってきている米国の金融政策の転換点が近いのではないかということだ。転換点が近いかどうかは、先日のパウエルFRB議長の「現在の米金利が中立金利の少し下にある」という発言に対してマーケットが過剰に反応している可能性がある。しかし、住宅やハイテク関係において景気の陰りが見えてきているため、マーケットもその動きについて来るのではないかとみている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

これから年末に向けて、FRBの要人発言が注目される。マーケットは従来4~5回の米国の利上げ実施を見込んでいたが、現在はあと2回くらいではないかという見方に変わってきている。それを裏付ける何かが出てくると今年はドルが強い相場だったが、これまでのドル高相場が反転するだろう。特に豪ドルは既に反転を始めているようだ。特に豪ドル/米ドルは現在0.7360ドル付近だが、0.75ドル方向にじりじり上がってくるのではないかとみている。ここから年末に向けて、ドルのダウンサイドを意識したい。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。