2018年12月13日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日12日(水)の米ドル/円は113円台前半で小幅安の展開。英ポンドやユーロに対するドル売りが重しとなった一方で、これらの欧州通貨に対しては円も下落したため下値は堅かった。本日13日(木)は欧州中銀(ECB)の政策発表や、明日14日(金)までとなる欧州連合(EU)首脳会議が行われるとあって、市場の主役は引き続き欧州通貨になるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

なお、ECBは予定通りに量的緩和(QE)を終了させると見られ、「2019年夏以降」としてきた利上げ開始時期に関する新たな手がかりが示されるか注目される。EU首脳会議では英国のEU離脱(ブレグジット)とイタリアの放漫財政が主要議題となる模様。こうした中、米ドルと円はいずれも脇役に甘んじる公算が大きく、米ドル/円については方向感を見出しにくい展開が続きそうだ。日足一目均衡表の転換線(113.03円)と雲上限(112.95円)に挟まれた113.00円が下値支持に、月初来高値の113.82円が上値抵抗になると見られる。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。