2019年1月10日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日9日(水)の米ドル/円は一時108円台を割り込んで下落。 米連邦準備制度理事会(FRB)のメンバーからハト派発言が相次いだ上に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でも追加利上げに慎重な姿勢が示された事からドル売り優位の展開となった。本日10日(木)はNYタイムにパウエルFRB議長の講演が予定されている。金融政策に関する発言があればハト派寄りの内容になる公算が大きく、ドル売りの追撃材料になる可能性もあろう。なお、パウエル議長は今月4日(金)のインタビューで「必要に応じて迅速かつ柔軟に政策を調整する用意がある」と述べて利上げ休止に含みを持たせた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円については、年始の急落からの自律的な反発局面は109円付近で一旦終了したと見られる。10日(木)の今朝は108円台付近に小戻しているが、108円台半ば以上では上値が重くなりそうだ。一方で、米利上げ休止観測が主要国の株価や国際商品価格を押し上げており、市場心理が好転する中では下値追求の動きにもなりにくいだろう。株価が堅調なら日足一目均衡表の転換線が通る107円台後半はサポートされそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。