2019年1月21日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週14日(月)に発表された12月中国の貿易統計が、米中貿易摩擦の余波で輸出入ともに前年同月の実績を下回り、自動車販売も実に28年ぶりに前年の水準を下回った。為替市場では一時的にリスクオフの展開で米ドル/円は週安値107.99円を示現したが、以降は株式市場を中心にリスクセンチメントの改善から大きく持ち直し、18日(金)には週高値109.89円を示現し週を終えた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の為替市場は、フラッシュクラッシュ以降の高値を探る局面となりそうだ。今週22日(火)から25日(金)にスイスのダボスで世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が開催され、各国の要人や多国籍企業の経営者が一堂に会す。昨年この場で、米ムニューシン財務長官が「米ドル安誘導に言及」し市場を慌てさせたことから、要人発言には注意しておきたい。24日(木)のECB理事会後のドラギECB総裁の会見が注目だが、景気減速から弱気の見通しを示さざるを得ないだろう。各国の株価の動きが示すように過度の悲観は後退しているが、多くの景気先行指標の鈍化・悪化は鮮明で、米ドル/円・クロス円の戻りは限定的とみている。一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.00~110.50円、ユーロ/米ドルで1.1250~1.1450ドル、ユーロ/円で122.50~125.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。