2019年1月24日(木)Market Talkの内容

・今年の日経平均は、前半は戻りが鈍く、後半にかけて上昇すると分析するアナリストが多いようですが、広木さんの一年の予想は?

そういう感じになるのではないか。足元は不安材料が多いが、米国の利上げも一時停止がメインシナリオとなるなど、昨年マーケットを揺らした不安材料が薄らいでくる。世界の景気サイクルも今年前半で底入れし、後半から景気が戻ってくるだろう。

・この2週間、日経平均が20,000~21,000円のボックス圏で推移していますが、上抜けるきっかけとして何がありますか?

一番大きいのは、米中の通商交渉が良い方向に決着すること。1月末に閣僚級の協議が行われるがそこでポジティブな進展があればそれがきっかけとなるのではないか。

あとは決算発表がポイントとなる。来週からアメリカも日本も決算発表が本格化してくるが、安川にせよ日本電産にせよ悪い決算を出してもそこで悪材料出尽くし、ということで株価は堅調に推移している。良い決算(上方修正)であれば今日のKOAのように株価が素直に好感する。ダウンサイドの方はかなり織り込んでいるのでダウンサイドリスクはないだろう。

・3月末の日経平均予想は?

21,000円の節目は抜けられるだろう。米国市場がダウ平均の半値戻しを達成しているので、日経平均も半値戻しの21,700円~22,000円ぐらいがターゲットになるだろう。

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広木隆(ひろき・たかし)
マネックス証券 チーフ・ストラテジスト

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