2019年1月31日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日30日(水)の米ドル/円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)のハト派傾斜を受けて急落。FOMCは、声明で利上げの休止を示唆した他、パウエルFRB議長がバランスシート縮小プログラムの早期終了に言及するなど、これまでの方針を大きく転換。これを受けて米ドル/円は109円台を割り込んで一時108.80円台まで下落した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ドルが売られやすい地合いではあるが、FOMCのハト派化を好感して米国株が上昇するなど、リスク選好地合いでもあり、クロス円では円が売られやすくなっている。米ドル/円はリスク選好地合いが継続するか否かが、109円台維持のカギとなりそうだ。世界的に株価が堅調を維持すれば、日足一目均衡表の転換線が通る109.40円付近まで戻りを試す可能性がある。反対に、株価の上昇が止まれば米長期金利の低下とともに108円台半ばまで下落余地が広がりそうだ。昨日30日(水)から始まった米中閣僚級通商協議の行方や、NY株式市場終了後に発表されるアマゾンの10~12月期決算などが気になるところであろう。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。