2019年3月8日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日7日(木)のECB政策金利と声明発表では2019年の経済見通しを1.1%に引き下げ、かつインフレ予想も下方修正した。ドラギECB総裁の定例記者会見では、「TLTRO-3の導入を正式発表、ECBは必要に応じて、あらゆる手段を講じる用意がある」とハト派色を鮮明にした。米国株は4日続落で今年に入ってから最長の連続下落。アマゾンやマイクロソフトなどテクノロジー関連の下げが顕著となった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ECBがハト派に転じたことでユーロが反落したことと、米国株が下落したことから総じてクロス円が下落した。ただ米ドル/円は本邦機関投資家のドル買い注文により111.50円レベルで下げ渋った。ECBが想定以上にハト派に転じたことで、ユーロ/米ドルは直近安値の1.1234ドル、そして昨年2018年11月の安値である1.1216ドルも割り込んで一時1.1177ドルまで下落した。ポンドは来週主要なイベントを控えて下げ渋る中、ECBのハト派なスタンスからユーロ/米ドルの上値が重い展開となり、結果、ユーロ/英ポンドの戻り売りスタンスで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。