2019年3月15日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
コンセンサス通り、英議会はEU離脱延期をEUに要請することを決定した。来週20日(水)までに何らかの離脱案が議会の承認を得る場合、当初の予定だった3月29日から6月30日に離脱期限を延期するよう、メイ英首相はEUに要請する予定だ。メイ英首相にとっては久しぶりの勝利。つまり、自らの離脱案が息を吹き返す可能性が浮上した。一旦、セル・ザ・ファクトでポンドは反落。ただ現時点でも英ポンド/米ドルは1.3255ドル、英ポンド/円は148.05円、ユーロ/英ポンドは0.8530ポンドでポンドは底堅く推移している。
現在の為替相場の戦略やスタンス
トヨタ自動車は長期の対米投資計画に、約30億ドル上乗せした。結果、2021年末までの5年間に米国に投じる資金は130億ドル近くに達する。ムニューシン米財務長官は議会で、3月中の会談はないとコメント。結果、米中首脳会談は今月中には行われず、早くても4月に行われることに。米ドル/円も引き続き底堅く推移しており、現在111.67円で推移。3月期末までのドルの手当が遅れている機関投資家が増えている模様で、米ドル/円の下値は限定的。戦略としては米ドル/円の押し目買い継続で。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。