老後の地方移住がちょっとしたブームになっています。その多くは出身地へのUターンですが、あえて全く知らない土地に終のすみ家を求めて移住する人もいます。
そんな老後の地方移住にはどんなメリットがあるでしょうか?また、デメリットについて知りたい人も多いでしょう。
そこで、老後の地方移住で人気の都道府県をご紹介。また、地方移住のメリットやデメリット、地方移住で後悔しない方法について考えてみましょう。
老後の地方移住で人気の都道府県3選
地方移住で人気の地域は老後の地方移住先におすすめ
地方移住先として人気が高い地域は、老後移住先としてもおすすめできます。そこで、まずは「認定NPO法人ふるさと回帰支援センター『移住希望地域ランキング2018』」で発表された上位3道県をご紹介します。
・1位 長野県
本州の中央部にある内陸県。東京から新幹線で2時間弱のアクセスの良さで人気です。「日本の屋根」と呼ばれる数々の山脈や日本一の長さを誇る信濃川、人気の観光地上高地などがあり、非常に自然豊かな環境で暮らせます。
・2位 静岡県
東京や名古屋から新幹線で約1時間。大都市圏へのアクセスが非常に良いことで人気です。また、世界遺産の富士山や南アルプス、浜名湖などの自然に囲まれ、山の幸海の幸も豊かなことで知られています。
・3位 北海道
世界遺産の知床をはじめとする美しい自然はもちろん、良質な農作物や海産物が豊かなことでも人気が高い地域です。大都市圏からの航空便が多いのも見逃せない点。近年は格安のLCCも就航し、ますます人気が高まっています。
上位地域の共通点は豊かな自然とアクセスの良さ
これらの地域に共通しているのは、豊かな自然と大都市圏からのアクセスの良さ。「老後は都会の喧騒を離れて地方でのんびり暮らしたいが都会の利便性も捨てがたい」と考える人にこそおすすめできます。
老後に地方移住するメリット
老後に地方移住するメリットは、都会にはない魅力でしょう。
・家賃や不動産価格が安い
・物価が安い
・自然に恵まれている
・水や空気がきれい
・食べ物がおいしい
・都会よりのんびり暮らせる
・住民が助け合って生活している
・海外移住よりも安全・便利に暮らせる
中でも最大のメリットは、住まいのコストが都会よりも安いことでしょう。東京23区の1LDKマンションの価格で家が1軒買える地域もあります。
また、自然が豊かで新鮮な食材が安く手に入るのもうれしいポイント。農地があれば自給自足もできて生活コストを下げられるので、年金でゆとりある生活を送るのも夢ではありません。
老後の地方移住で生じるデメリット
最大のデメリットは移住先でのストレス
一方、老後の地方移住にはデメリットもあります。もっとも大きなデメリットは、移住先でストレスがたまりやすいことでしょう。長年住み慣れた町と移住先との違いが大きいと、ストレスにつながりやすいのです。
その要因として考えられるのが次の4つです。
1.公共交通機機関が少ない
地方では、住宅コストが安い地域ほど公共交通機関が少なくなっています。その場合は移動手段が車となり、車の税金や維持費が高くなります。
また、高齢になり車の運転ができなくなった時、移動の手段に困る可能性も考えられます。
2.スーパーやコンビニが少ない地域もある
スーパーやコンビニが少ない地域もあります。都会から移住すると非常に不便を感じるでしょう。
3.近くに病院が少ない
近くに病院が少ない場合も大きなストレスとなります。たとえば、必要な診療が受けられる病院が近くにない場合は遠くの病院に行かざるを得ません。長距離移動による交通費や心の負担も大きいでしょう。
4.プライバシーがなくよそ者に冷たい住民が多い
地方では、都市部を離れるほどプライバシーの概念が薄くなります。また、新しく来た人をよそ者扱いする人もいます。それが原因で、古くからの住民との間にトラブルが発生する恐れもあります。
老後の地方移住で後悔しないための方法
以上のことをふまえたうえで、老後の地方移住で後悔しない方法をお伝えします。最も重要なのは移住先の選択です。それが移住後の生活を左右します。
そこで、移住候補地について次のポイントをチェックしてみましょう。
・公共交通機関がどの程度整っているか
・スーパーやコンビニが生活圏にあるか
・近くに病院があるか
・予想される生活コスト
・住民の雰囲気
これらの情報に詳しいのは不動産屋です。特に長く営業している地元の不動産屋なら、かなりその地域の特徴を正確につかんでいる可能性が高くなります。
そのアドバイスを受けながら事前に候補地のリサーチやお試し移住などを行い、慎重に検討した上で移住先を選びましょう。
老後の地方移住先はデメリットを考慮しながら慎重に選ぶ
今回は老後の地方移住で人気の3道府県やメリット・デメリットについて説明しました。それらの事項を念頭に移住先を選ぶといいでしょう。特に、デメリットをどの程度受け入れられるかを測ることは非常に重要です。
その上で、慎重に老後の移住先を決める際は、これまで住んでいた場所と移住先との違いをよく確認し、さらに自分がその違いをどの程度受け入れられるかをよく考えた上で移住先を選びましょう。
文・大岩楓/fuelle
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