トランプ米大統領がファーウェイに対する禁輸制裁を下したことで20日の米国株式市場は下落した。
一方で米商務省がこの制裁に関して同社製品を使っている一部米企業に90日間の猶予を与えることを発表し、21日の株価はハイテク株中心に上昇した。
他方、目立たないながらも危険信号を発しているサインもある。全体的に下げ相場となる中で、ディフェンシブ銘柄は記録的な高値圏で推移している。
16日ではSPDR ETFの生活必需品セクターが高値を付け、20日では公益事業セクターは過去最高値を記録した。
SPDR公共事業セクター(NYSE:XLU)はレンジをブレイクアウトし、今後ショートスクイーズや投機的ロングによって上昇が続く可能性がある。
一方で、高値圏を保持することはできず、3月26日の記録を下回る終値となったこともあり先行きは不透明だ。
最高値を更新したものの上ヒゲをつけて下落し、ダブルトップを形成しつつある。
ただし記録的な高水準に達していることに変わりはない。
端的に言えば、公益事業に関するまちまちなシグナルはある見通しを示唆している。それは投資家らが守りに入り、より信頼性の高い投資先を求めることで同セクターが高止まりするということだ。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、力強く上昇して高値を更新するまで待とう。その後のあや押し後、大陽線でロングエントリー。
一般トレーダーは、慎重なトレーダー同様に上昇後のあや押しまで待ってエントリー。しかし、大陽線でトレンドを確認するまで待たなくて良い。
積極的なトレーダーは、今日の米国株式市場が上昇していたことを背にショート。
トレード例
エントリー:59.00ドル
損切り:59.25ドル
損切り幅:0.25ドル
目標価格:58.25ドル
利確幅:0.75ドル
リスクワードレシオ:1:3(提供:Investing.comより)
著者:ピンカス コーエン