特集「Moneylist——あなたの価値を高める専門家」第一弾は、リクルートエージェント歴代トップの成績を残した営業ウーマン、『1000人の経営者に信頼される人の仕事の習慣』などの著書もある森本千賀子さんを取り上げる。

転職支援を通じた「人的資本」を高めるプロでもあり、自身で「人的資本」を高めるため試行錯誤してきた女性でもある。

森本さんの仕事術はもちろんのこと、モチベーションの源泉や生い立ち、お金に対する考え方に迫る。自分自身を高め続け、輝き続けるために必要なこととは?ご自身の体験やマインドを存分に語っていただいた。(取材、構成・くすいともこ ZUU online編集部、DAILY ANDS編集長/写真・森口新太郎)

「出すぎた杭」は打たれない

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(画像=森口新太郎撮影,ZUU online)

森本千賀子さんが立ち上げた会社「morich」は東京・日本橋のマンションの一室にある。通された応接間には、「morich」のロゴの「m」が赤い文字で描かれたブラインドがあり、いたるところにコーポレートカラーの赤があしらわれ、トップ営業ウーマンの情熱があちこちに感じられる。ワクワクして待っていると、青いストライプのスーツを着た森本さんが登場した。

多忙の合間を縫ってインタビューに応じてくれた森本さんは、少しの疲れも見せず、キラキラとした目をしている。楽しい話ができそうだ。テンションが一段落上がったところで、リクルートの営業ウーマン時代の話を伺った。

——森本さんは1993年にリクルート人材センター(現リクルートキャリア)に新卒入社し、採用支援サポートなどの営業職で、1年目で営業成績1位、全社MVPを獲得、それ以来20年間にわたってトップの業績を上げ続けました。リクルート歴代トップとなると、どのくらいの売り上げを上げていたんですか?

これまでビジネスで関わった企業は4500社超、通算すると累計売上高は数十億円に達しています。入社から20年以上たった今も、転職エージェントとしては歴代トップの実績と言えると思います。

——入社1年目で営業成績トップとなると、ねたみや嫉妬はなかったのでしょうか?

「出る杭は打たれる」と言いますが、私は「出すぎていた」のかもしれません(笑)。会社で異動ってありますよね。中でも私は、恐らく非常に異動が多かったほうだったと思います。部署が変わると担当する業界も変更になり、客層も変わるので、顧客ターゲットもリセットされます。ゼロから始まり、それでも気が付くと、ほかの社員の平均の2~3倍の成績を収めていました。こう言うと嫌味に聞こえてしまうかもしれないのですが……なぜだか常に、平均的な同僚とは2~3倍の開きができていたんですよね。

同僚の3倍の成績を上げた「時間活用術」

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(撮影=森口新太郎)

——どのようにしてそのような桁外れな成績を収めたのですか?