「投資マインドに水を差しかねないので警戒が必要だ」ウォール街のトレーダーがそう言った。米企業の4~6月期決算発表を控え、市場関係者の多くがナーバスになっているようだ。筆者の取材先とのやりとりでも心なしかピリピリとした空気が感じられる。ウォール街では今回の決算発表で企業業績が2四半期連続で減益となる「業績リセッション」への警戒が広がっており、過去最高値圏を推移している米株式市場に「冷や水を浴びせるのではないか?」との懸念が高まっている。
米中貿易戦争やFRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ、ブレグジット等の要因が絡み合う中、今回の決算発表で世界的な景気減速という厳しい現実があらためて浮き彫りとなる可能性も否定出来ない。そこで今回は米企業の4~6月期決算の見どころをお届けしたい。