分譲マンションのメリット
マンションを購入するか、一戸建てを購入するかについて迷っておられる方のために、分譲マンションを購入するメリットとデメリットを整理してみたいと思います。
1.安心できる防犯設備
分譲マンションは共同住宅であるがゆえにさまざまな決まりごとや制約があり、不便に思われるかもしれませんが、防犯面で考えればこれほど安心できるものはありません。
最近のマンションは、
〇オートロック
〇防犯カメラ
〇警備会社
このあたりは標準装備で何よりも多くの人の目がマンションに向いていますから、戸建てに比べれば防犯効果が非常に高いと言えます。実際に女性の方の場合は、この防犯面を期待して戸建でなくマンションを購入することも多いようです。
2.構造上の耐久性
昨今の東日本大震災以来、地震に対する耐久性を気にする方がとても増えてきました。新築一戸建ての場合でも、お金をかければ強固な作りにすることもできますが、費用対効果から考えると、やはり分譲マンションの方が耐久性は上と言えるでしょう。最近の分譲マンションの場合は、建物の土台部分が制震できるよう工夫されているので、少々の地震では建物に負担がかからないようになっています。
3.資産価値が下がりにくい
これは場所にもよりますが、都内であれば昔ほど大幅な値崩れは防げます。最近手軽に購入できるようになった木造新築一戸建てなどは、購入した瞬間にかなり資産価値は実質的に下がっていますので、将来的に売却して住み替えなどを考えている場合は、断然分譲マンションがお勧めです。戸建の場合は買い手が付くまでに時間がかかりますが、分譲マンションであれば「投資目的」で購入する顧客もいるため、比較的早期に売却することが可能です。
分譲マンションのデメリット
1.ご近所付き合いが面倒
これは戸建においても同じなのですが、分譲マンションの場合は壁一枚でつながっていますので、良好な関係を作っておかないと、そのマンションに居づらくなってしまう可能性もあります。
2.管理組合の運営が大変
これが最大のデメリットかもしれません。通常は、管理組合の理事は立候補者が少ないため、持ち回り形式で回ってくるのが通例です。多くの場合、理事会を月に一回、休日の昼間に開催するため、せっかくの日曜日が理事会の運営で消えてしまうかもしれません。
分譲マンションで物件価値を維持するために
分譲マンションを購入して資産価値を維持していくためには、「管理組合」の活動に積極的に参加していくことが何よりも重要です。他人任せにしていては、マンション管理は向上しません。理事になるのが無理でも、年に一度の総会などは極力参加し意見を述べていくことが重要です。
将来マンションを売る時に重要になるのは、マンションの見た目だけではなく、「管理費会計」がとても重要になってきます。よく見た目だけを追求して、リノベーションをすれば十分と思われている方もいらっしゃいますが、管理費や積立金が高すぎる物件は買い手がつきませんし、もしもいたとしてもローンなどを組む際に不利になってしまう可能性もあります。将来の売却も見据えてリノベーションをする場合は、工事に投資する資金が売却時に回収できるかどうかも考えた上で、実施することが大切です。
ですが、まずは物件価値を維持するために、お金をかけずにできることから始めてみましょう。
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