富裕層の方たちに御用達の最高級ワイン「オーパスワン」。富裕層が「コスパがいい!」と口を揃える理由は、ワイン誕生までのストーリーや安定的な味、そして知名度も高いために贈り物などとしても喜ばれやすいことが挙げられます。富裕層が指名買いするオーパスワンの魅力とは!?

今年で創設40年のワイナリーで製造

ワイン,オーパスワン
(画像=maeching chaiwongwatthana/Shutterstock.com)

オーパスワン(Opus One)は、アメリカの高級ワインの産地として知られるカリフォルニア州ナパにある「オーパスワンワイナリー」で製造された最高級ワインで、フルボディの赤ワインです。

このオーパスワンワイナリーは1979年に創設されました。カリフォルニアのワイン界の重鎮の一人とされるロバート・モンダヴィ氏と、フランスの有名シャトー「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」の当主であったバロン・フィリップ・ロスチャイルド男爵がジョイントベンチャー(JV)としてワイナリーを立ち上げ、今年で創設40年を迎えます。

オーパスワンの誕生秘話

ワイナリーが誕生するに至った最初の2人の出会いについて紹介しましょう。

当時、1級シャトーを保有していたフィリップ男爵はアメリカ国内を旅しており、そのときに出会ったのがモンダヴィ氏でした。モンダヴィ氏は当時、一族経営のワイナリーから独立して自分のワイナリーを創業したばかりで、ワインに対する価値観や芸術に対する想いなどについて熱く語り合う中で、2人は意気投合する仲となっていきました。

それから数年が経ち、フィリップ男爵は1978年にモンダヴィ氏をフランスに招き、ディナーをともにします。その後、新たなワイン造りに向けた計画を2人で練り、オーパスワンワイナリーが誕生する流れとなりました。フィリップ男爵は保有するシャトーの醸造長をアメリカに送り込み、モンダヴィ氏の息子とともにワインづくりがスタートしたのです。

「オーパス」の語源はラテン語で「作品」という意味で、「オーパスワン」は音楽用語における「作品番号1番」という意味です。1つの交響曲のようなワイン――。こうした想いが「オーパスワン」という名前には込められています。またオーパスワンのエチケット(ラベル)には、モンダヴィ氏とフィリップ男爵の横顔が描かれており、2人のサインも添えられています。

オーパスワンの魅力は?2012や2013は逸品

オーパスワンは製造年によって、その風味や味、香りに異なった特徴があります。特に2012年や2013年は評価が高く、2012はまろやかな口当たりが、そして2013は風味や味のバランスが絶妙な逸品だと紹介されることが多くなっています。今年秋には2016がリリースされます。

年代によって価格は異なりますが、1本4〜5万円台が多く、現在(2019年)販売されている中で最も若いオーパスワンとなる2015は1本5万円後半で販売されています。またレストランなどでオーパスワンを注文する場合は、7〜9万円ほどが一般的です。時期や販売場所によっては、通常価格よりお得に購入できることもあります。

オーパスワンは贈り物としても重宝され、誕生日のプレゼントや内祝いなどでもよく購入されます。オーパスワンワイナリーがジョイントベンチャーとして成功した歴史もあり、験を担いでビジネス関連の会合で登場することもあるほど、人気の高いワインです。

オーパスワンは、安定的な味、知名度の高さから富裕層からの支持が厚く、値段以上の価値があると言われているそうです。価格的にコスパが良いという表現がふさわしいのか?と考えてしまうかもしれませんが、値段以上の安定的な価値がある、と捉えれば確かに富裕層にとってはコスパが良いとも考えられます。

ワイナリー見学ツアーも人気、2016も楽しみ

こうしたオーパスワンの魅力は世界的に広く知られ、毎年さまざまな国から現地のワイナリー見学ツアーに参加する人がたくさんいます。こうしたオーパスワンの歴史を知った上でワイナリーを訪れれば、ワインの製造現場、そして味もより一層味わい深いものになるでしょう。

魅力満載、味も格別なオーパスワン。2016のリリースももうすぐです。さてどんな風味や味に仕上がっているのでしょうか。(提供:JPRIME


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