※本連載は日本でまだ翻訳されていない海外のビジネス書を紹介しています、書籍タイトルは著者による翻訳です

企業のパフォーマンスの高さは、従業員のパフォーマンス力がそのまま反映される。そして、従業員の持つ力がどれだけ企業のパフォーマンスに活かされるかは、ひとえに従業員ひとりひとりのエンゲージメントの高さに左右されると言える。

それでは、企業に対する従業員のエンゲージメントを高めるためにはどうすれば良いのか。その答えは、ここで見つけられる。

1,001 Ways to Engage Employees『従業員のエンゲージメントを高める1001の方法』
ボブ・ネルソン著
出版社:Career Press
発売日:2018年7月23日
ジャンル:ビジネス書

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書籍概要

書籍の内容は、シンプルにタイトルが示す通り、従業員の企業に対するエンゲージメントを高める方法の紹介である。

著者であるボブ・ネルソン博士は、これまでに見てきた膨大な企業や経営者、従業員の実例を通し、様々なセオリーや方法を見出してきた。

それらを惜しむことなく示したものが、この書籍にまとめられているのである。

書籍に紹介されている方法は、エンゲージメントに影響する要因を調べた調査結果や、従業員のエンゲージメントを高めるために実践されている数百の事例、その事例を通して博士が見出した分析と結論に基づいて導き出されている。

これは、従来のどの書籍よりもより現実に基づき作成された、実践的なテキストということができる。

現実に実施されている事例や、それを基に専門家によって為される分析には、不思議な求心力がある。それは、事実に基づく説得力と、実際の行動に落とし込む想像がつきやすいという要因によるものであろう。

1001の方法、と聞くと、あまりにも膨大で表紙を開くのを躊躇うかもしれない。しかし、その一つ一つは大変興味深く、気づいた時には1001個目の方法をどう実践するか、思いを巡らしている自分に出会えることだろう。

この本をおすすめする読者層

従業員のエンゲージメントの重要性は、どのような企業においても共通である。企業の経営を健全化させ、生産性や利益を最大化するためには、すべての従業員に対するケアは欠かすことができない。

その重要性は、企業の分野や業種、従業員規模に関わらない。

企業を率い、支え、導いていく立場にある人材であれば、知っておくべき知識に満ちている。

すべての経営者に、あるいはこれから従業員を抱えて起業を検討している人材に一読を勧めたい。

著者について

専門は従業員のエンゲージメント、モチベーション、維持に関する内容。著作は500万部以上の販売実績を誇り、20以上の言語に翻訳されている。