日々是相場 -夕刊-   2020年6月23日(火)  清水洋介
日経平均   22,549.05 円 △ 111.78 円
≪東証一部≫
売買高    11億9,280万株
売買代金  2兆2716億7400万円
値上り銘柄数 1,358 銘柄
値下り銘柄数 706 銘柄
騰落レシオ(25日) 111.25 % ▼ 2.58 %
為替 1ドル=107.17 円
☆ 市況概況 ☆
米国株高を受けて買い先行、一時大きく売られたが堅調
 米国株が堅調、特にナスダック指数が最高値を更新したことから本日の日本市場も買い先行となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となった後は上値も重く、上値の重さが嫌気されたところで米中摩擦に関するニュースが伝えられて急落となる場面もあった。ただ、すぐに切り返して再び高値を更新するなど堅調な地合いが続いた。
 昼の時間帯もまとまった買戻しが入る場面もあり、後場に入ると前場の高値を抜けて始まった。それでも積極的に買い上がる材料にも乏しく、その後は方向感に乏しい展開となった。引けを意識する時間帯からは手仕舞い売りに押され、結局は節目とみられる22,500円水準で引けた。
 小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものも散見されまちまちとなった。東証マザーズ指数は軟調、日経ジャスダック平均や二部株指数は堅調となった。先物はまとまった売り買いで指数を動かす場面もあったが、いったん動き出すまではまとまった売り買いはほとんどみられず小口の小掬い商いが中心となっていたようだ。  堅調な相場展開だが盛り上がりに欠け、物色対象も絞り切れず、目先の需給だけの動きという感じだ。ちょっとした材料で方向が出ると一気に動くということなのだろう。買われ過ぎ銘柄も多く、下方向へのブレが大きくなりそうだ。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
25日移動平均線と75日移動平均線の乖離も大きく、上値の重さを嫌気して移動平均線のサポートを確認する場面もありそうだ。
☆ 本間宗久相場三昧伝 ☆
まだまだ指数に影響の大きな銘柄の空売りが多く、堅調な地合いが続きそうだ。ただ、積極的に買い上がる材料もなく、徐々に上値の重さを嫌気するようなことになるのだろう。 米国市場でも買われ過ぎ銘柄が多くなっており、経済活動が再開することになると株式市場からの資金流出もありそうだ。いったん下向きに動き出すと安心感が出ているだけに大きな下落となるだろう。
笑って済ませる失敗と笑って済ませられない失敗というコラムを出稿した。マネーフォワードの「マネープラス」というところで読むことができるが、簡単に言うとあまり欲張るな!ということ。
相場が上がるときも下がるときも値幅いっぱい儲けようと思っても、そうはいかないのだから腹八分目、頭と尻尾はくれてやれということで無理をして空売りなどをすると大やけどということになるだろう。
☆ ご注意 ☆
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著者:清水 洋介