金曜日は雇用統計を受けて東京は0.6~7%の上昇、上海や深セン株、さらに香港株まで急騰 して週を終えました。欧州は1%前後下がって引けています。
上海/深セン株は先週だけで10%以上、香港も2.5%上昇したのはなぜでしょうか?本日はさら にギャップアップで上昇して始まっています。香港株も上昇しています。金曜日に発表され た中国の財新サービス業PMIの数字は予想よりかなり良好でしたが、それだけでこれほどまで に上がるものなのかどうか??
香港で国家安全法が適用されて、米国は香港に与えていた優遇措置を停止することを決めて おり、誰もが、香港ドルの暴落、香港株の急落を予想していましたが、実際は正反対で、 株価急騰、香港ドルは対ドルの上限となっている7.75でピタッとへばりついています。 香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)がドルペッグを守るためドル買い、香港ドル 売りの介入をしまくっていると思われます。
現地にいる人も、香港は好況だと語っています。 香港で国家安全法が適用されて、その悪影響を打ち消すために中国当局が株と香港ドルを 買い上げているのでしょうか?
それを受けてかどうかわかりませんが、本日は日経平均、TOPIX、マザーズも上昇、ドル円、 クロス円、ドルストも上昇してスタートしています。
その一方、世界の一日当たりのコロナ感染者数は7月2日に20万人を超え始めて、第2波が 始まっているように思います。
ただ、株価はコロナの第2波かどうかには関心ないようです。ロックダウンが再開される まで株価は買われ続けられるかもしれません。(提供:Investing.comより)
著者:杉田 勝