日経平均は昨日は23465.53 円で0.9%上昇して引けましたが、前日の米株の大暴落を受けて400円近く下がってスタートしました。上海/深セン株、香港株、オーストラリア株、ニュージーランド株も急落しています。

ここのところ不思議な動きを示していたVIX指数(恐怖指数)は漸く普通の形に戻りました。VIX指数は7月中旬以降20台でしたが、ここ1週間くらいは米株が上昇していたにもかかわらず、VIX指数はじわじわ底上げしてきていました。昨日は株価の下落とともに30を突破して一時36まで急騰後33.6で引けました。VIXの値動きを見ると株価はもう少し調整が続く可能性が高いと思います。

昨日も金銀とも反落しました。金については中長期的なダウントレンドが始まったと考えています、すでに3週間も売りのフォローが限定的で急落した8/12の安値1874ドルをトライもしていません。もう一度高値を更新する可能性は残っています。

10年長期金利は株の急落中0.6%まで一時売られていましたが、米国午後に株価が落ち着くと0.64%まで戻して引けています。 ドルインデックスは昨日一日中買われていましたが、昨晩の株価の急落時に売られて一日の動きの低いほうで終了しています。それに従ってユーロとポンドは少し戻していますが、オセアニア通貨、カナダは続落しています。ドルンデックスはテクニカル的にもここ2~3日のドル高は一時的なものに見えます。ドルインデックスは本日当たりから長期トレンドに従って反落し始めるかもしれません。

原油も燃料油の需要減が伝えられ反落しています。原油価格の過去2日間の反落幅を考えると、中長期的なトレンドが下に向かった可能性が高くなってきています。コロナ第2波の影響が出ているのかもしれません。
本日は雇用統計です。(提供:Investing.comより)

著者:杉田 勝