(本記事は、たぱぞう氏の著書『40代で資産1億円! 寝ながら稼げるグータラ投資術~初心者でもできる、はじめての「米国株」投資』の中から一部を抜粋・編集しています)
不労所得を手にするための3ステップ
「フローによる収入」「ストックによる収入」と似た概念ですが、投資を行ううえで覚えておいてほしい言葉がもう少しあります。
まずは「キャピタルゲイン」と「インカム」です。
キャピタルゲインとは、簡単に説明すると「売却益」のことです。100万円で買った株式を120万円で売却できれば、税引き前で20万円の利益を得たことになりますよね。この20万円がキャピタルゲインです。
一方、インカムは資産を保有していることによって得られる収益です。先ほどの例でいえば、100万円で買った株式を持ち続けていると、毎年3万円の配当金がもらえるとしたら、この3万円がインカムです。
あるいは、マンションや家、駐車場などを他人に貸している人が定期的に得られる家賃収入もインカムですし、銀行預金の金利も(金額はものすごく小さいですが)インカムの1つだといえます。
投資をするときはキャピタルゲインとインカムを意識したいですね。持ち続ければインカムが得られ、いざとなれば売ってキャピタルゲインが得られる、こういう資産がベストです。
米国株というと、右肩上がりの株式市場が思い浮かぶため、キャピタルゲインに目が行きがちです。しかし、インカムを得やすいという意味でも、米国株は優れています。
というのも、長年にわたって配当を増やしている銘柄がたくさんあり、40年前に購入した銘柄から、気がつくと元本と同額程度の配当を毎年受け取れるようなケースもあるのです。
とくに、若い人には「時間」という大きな武器があります。長期投資を視野に知識と経験を蓄積できます。
この特徴を踏まえると、資産形成を進める基本的な手順は次のとおりに整理できます。
ステップ1 フローによる収入を増やしつつ、支出を絞る
ステップ2 残った資金を確かなストックに変えていく
ステップ3 ストックによる収入から、新たなフローを得る
正直なところ、株式の配当といったインカムを第二の収入源として確立するためには、それなりのお金が必要です。
しかし、だれもが最初はそうなのです。まずは毎月のお給料を継続してコツコツと積み立てることで、徐々に増えてきます。
とにかくあきらめずに、このサイクルをうまく回していくことで、より安定的に収入を得ることができるはずです。
気がつけば、本業とは別に、なにもしなくても本業並みに収入を得ることも不可能ではないのです。
これこそ働かなくても生きていける状態、つまり経済的自由を得る瞬間ですね。
2000年からなけなしの初任給で日本株を買い始めたのが投資歴の始まり。
リーマン・ショックなどを経つつも辛うじて退場を免れる。
為替が1ドル80円を切ったことから、米ドルに投資資金を切り替え、米国株投資を同時に開始。
途中、奥さんの病気に伴う介護、育児、家事、仕事に追われる。資産以前に私生活が四散寸前になる。
その時に支えてくれた職場の仲間に深く感謝する。
しかし、支えてくれた職場の若い人たちが仕事に熱心で、老後資産など考慮した資産運用をまったくしないことに危機感を感じる。
今考えるととんでもなくおせっかいだが、ともかくそうした現実を目の当たりにし、ささやかな恩返しの意味で人生を豊かにする手間のかからない基本的な資産運用術をブログで綴ることを決意。今に至る。
その時の思いを大切に、「誰もができる投資術の提案」をモットーとしている。
ブログを書きつつ投資顧問にてアドバイザーをしたり、セミナーをしたりして米国株投資広めている。
現在は独立し、資産管理会社経営。
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