DMM FXは、人気タレントを起用したCMで抜群の知名度を誇る人気のFX業者だ。人気の理由は、手数料の安さだけではない。DMM FXのメリットやデメリットを見ながら、多くの人々に支持される理由や、DMM FXに合うユーザーのタイプを探ってみよう。

1,DMM FXの特徴は?基本情報を紹介

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(画像=manusapon/stock.adobe.com)

初めてDMM FXに触れる人が知っておきたい「DMM FX」らしさや特徴を、簡単に紹介する。どれも、FX口座選びのポイントになるので、しっかり確認しておこう。

DMM FXの特徴――取引開始までの早さやFX口座数国内No.1など

DMM FXの口座開設では、スマートフォンを使って本人確認すると最短1時間で取引を開始できる。口座開設の申込から取引開始までの早さは、今すぐ取引を始めたい投資家にとって大きな魅力だ。「口座開設を申し込んだが、実際の取引開始は1週間後だった」という経験がある人には大きなメリットと言えるだろう。

第2の特徴は、ホームページのトップページでアピールされている「DMM.com証券は80万口座突破」(※2020年8月31日DMM FX.com証券調べ。DMM FXと外為ジャパンFXを合算した数値になります。)だろう。口座数は、人気のバロメーターでもある。DMM FXは国内で今、最も人気のあるFX会社と言える。

第3の特徴は、特に初心者にとって重要な手数料の安さだ。出金手数料やクイック入金手数料(即時入金手数料)、ロスカット手数料などの手数料が無料なので、利益が出にくい初心者にとって強い味方になるだろう。

DMM FX口座の基本情報一覧

DMM FXで口座開設した場合の諸条件を以下の一覧表でチェックしてみよう。

DMM FX口座基本情報一覧表(2020年6月2日現在)

会社情報 会社名 DMM.com証券
設立 2006年12月6日
資本金 98億円
資本準備金 73億9,000万円
自己資本
規制比率
498.8%(2020年3月末現在)
口座開設数 80万口座以上
(2020年8月31日現在)
※DMM FXと外為ジャパンの
合算口座数
信託保全 日本投資者保護基金加入、
100%信託財産保全
口座 口座開設手数料 無料
口座管理手数料 無料
入出金
振替
入金方法 日本円のみ
(入金可能額:5,000円以上、1憶円未満)
クイック入金手数料
(即時入金)
無料(会社負担)
出金方法 日本円のみ(出金可能額:2,000円以上)
出金手数料 無料(会社負担、日本円出金のみ)
クイック
入出金提携金融機関数
全国約340行
振替サービス DMM.com証券のFX、株、
CFD—index/ Commodity、
バヌーシー各サービス間の資金振替無料
ツール
ツールサービス
PC版取引ツール DMMFX PLUS
テクニカル指標の種類 29種類
PC、iPad版
取引ツール
DMMFX STANDARD
スマートフォン版
取引ツール
スマホアプリDMM FX(ダウンロード型)
DMM for smart phone(アクセス型)
フィーチャーフォン用
ツール
DMM for Mobile
分析ツール 取引通信簿
取引 通貨ペアの種類 21通貨ペア
最低取引単位 1万通貨単位
注文1回当たりの
取引上限
100Lot(100万通貨)
レバレッジ倍率 個人口座:一律25倍
法人口座:最大25倍
取引手数料 無料
ロスカット手数料 無料
注文方法の種類 ストーリミング注文、
指値・逆指値注文、IFD注文、
OCO注文、IFO注文
スリッページ あり
追加証拠金
発生水準
証拠金維持率100%未満
(マーケットクローズ後の
証拠金維持率判定時)
で追加証拠金発生通知メール
※翌日4時59分までに追加証拠金が
0円にならなければ、5時00分に
マージンカット(強制決済)
ロスカット発動水準  証拠金維持率50%以下
FXによる利益と課税 「雑所得」として
申告分離課税(20.315%)
その他
サービス
ポイントプログラム 「FXポイント」
取引実績による3つの
ポイントランクに応じて、
新規1Lotごとに取引応援ポイントを
1~4ポイント付与
サポート体制 営業日の24時間、メール、
LINE、電話にて問い合わせ受付

※上記一覧は、DMM FXホームページを参照して筆者が作成した

2,DMM FXのスプレッドやスワップを確認

ここでは、唯一のコストであるスプレッドと毎日投資家に付与されるスワップポイントを取り上げて、DMM FXが取り扱う通貨別に紹介する。

以下の一覧表には、2020年6月3日現在のDMM FXホームページで公表された数値を引用した。 取扱通貨ペア別のスプレッド スプレッドは、FX業者が投資家から受け取る為替手数料である。DMM FXはスプレッドについて業界最狭水準を謳っており、最もポピュラーな通貨ペアである米ドル/円では0.2銭に設定されている。それ以外の通貨ペアのスプレッドも、総じて狭い。

以下の一覧表で取扱通貨ペアのスプレッドを確認してみよう。

【取扱通貨ペア別スプレッド一覧表(2020年6月2日現在)】

通貨ペア スプレッド 提示率
米ドル/円 0.2銭 90.20%
ユーロ/円 0.5銭 95.56%
英ポンド/円 1.0銭 95.38%
豪ドル/円 0.7銭 95.52%
NZドル/円 1.2銭  95.71%
スイスフラン/円 1.8銭 96.29%
カナダドル/円 1.7銭 96.81%
南アランド/円 1.0銭 95.89%
ユーロ/米ドル 0.4pips 96.56%
英ポンド/米ドル 1.0pips 96.79%
豪ドル/米ドル 0.9pips 95.86%
NZランド/米ドル 1.6pips 96.19%
米ドル/スイスフラン 1.6pips 96.75%
米ドル/カナダドル 1.8pips 96.93%
ユーロ/英ボンド 1.0pips 97.03%
ユーロ/豪ドル 1.5pips 95.99%
ユーロ/NZドル 3.5pips 96.15%
ユーロ/スイスフラン 1.8pips 96.28%
ボンド/豪ドル 1.6pips 95.55%
ボンド/スイスフラン 2.8pips 96.29%

※スプレッド は原則固定
※「提示率」とは顧客に提示されたスプレッドが基準スプレッドの範囲内であった割合(実績値)のこと

取扱通貨ペア別のスワップポイント

スワップポイントは、ポジションを保有している投資家が毎日受け取ることができる利益だ。スワップポイントは2国間の通貨の金利調整額を算出したものであり、1年365日、毎日付与される。

【取扱通貨ペア別スワップポイント一覧表(2020年6月3日付与実績)】

通貨ペア
米ドル/円 4 -7
ユーロ/円 -4 1
英ポンド/円 5 -8
豪ドル/円 6 -9
NZドル/円 3 -6
スイスフラン/円 -12 9
カナダドル/円 1 -4
南アランド/円 4 -7
ユーロ/米ドル -15 12
英ポンド/米ドル -4 1
豪ドル/米ドル 1 -4
NZドル/米ドル 1 -4
米ドル/スイスフラン 15 -18
米ドル/カナダドル 1 -4
ユーロ/英ポンド -11 8
ユーロ/豪ドル -20 17
ユーロ/NZドル -16 13
ユーロ/スイスフラン 1 -4
英ポンド/豪ドル -4 1
英ポンド/スイスフラン 18 -21

※例えば、円を売って米ドルを購入した場合に受け取ることができるスワップポイントは、米ドル/円の「買」になる

3,「DMM FX」で口座開設する3つのメリット

DMM FXはFX業者の中でも、初心者がFXを始めやすい業者の一つだ。初心者がDMM FXで口座を開設する主なメリットを3つ挙げてみよう。

メリット1、とにかく低コスト

DMM FXの最大のメリットは、低コストであることだ。DMM FXを利用すれば、手数料無料、あるいは業界最安水準のコストでFX取引ができる。最初はあまり利益が望めない初心者でも、気軽に取引を始められるだろう。

先ほどの「DMM FX口座基本情報一覧表」と「取扱通貨ペア別スプレッド一覧表」を見れば、DMM FXのコストの安さは一目瞭然だ。口座開設手数料や口座管理手数料はもちろん無料で、他の業者では有料になることもある出金手数料とロスカット手数料も無料、クイック入金(即時入金)手数料も無料。さらに、FX業者が受け取る為替手数料であるスプレッドは業界最狭水準だ。

メリット2、カスタマーサポートは24時間対応

初心者にとって、カスタマーサポートセンターは心強い存在だ。AIチャットは24時間対応で、コールセンターによる対応は営業日の業務時間中という業者が多いが、DMM FXでは深夜でも電話によるカスタマーサポートを受けられる。

電話によるサポートは、夏時間の期間は月曜日朝7時から土曜日朝5時50分まで(冬時間の期間は月曜日朝7時から土曜日朝6時5分まで)、営業日は24時間受付である。

またFX業界初のLINEによる問い合わせ受付も行っており、時間を気にすることなく相談して、その場で疑問を解決することができる。AIチャットだと的確な答えが返ってこなかったり、FXは日本の夜間でも活発に取引が行われたりすることから、夜中でもわからないことを直接相談できるサポート体制は利用価値が高い。

メリット3、追加証拠金発生後に通知メールが届く

FXはレバレッジをきかせることができる取引なので、相場の急変によって預け入れた証拠金を超える損失が発生するリスクもある。このようなリスクを限定する仕組みとして、追加証拠金(追証)制度とロスカットという2段階のリスク管理の仕組みが設けられている。

毎営業日のクローズ時のレートで証拠金維持率の判定が行われ、証拠金維持率が100%を下回ると、追加証拠金が発生する。判定後30分程度で追加証拠金発生通知メールが送信されるので、受け取ったら追加証拠金を解消するために必要額を入金する。

ログイン画面で確認しなくてもメールで追証の発生がわかるので、遅滞なく入金してマージンカット(強制決済)を回避することができる。

ロスカットが発動される前に余裕をもって対処できるので、意に反して突然ポジションが強制決済される事態を避けられる。

4,「DMM FX」のFX口座の3つのデメリット

DMM FXには初心者にうれしいメリットがある反面、他の業者と比べて不利な面もある。DMM FXのデメリットも含めて、自分のFX取引のスタイルに合っているかどうかを判断する必要がある。

デメリット1、トルコリラやメキシコペソなど、高金利通貨を取り扱っていない

DMM FXが取り扱う通貨ペアは、21種類。高金利通貨として知られる南アフリカリラは取扱通貨ペアに組み込まれているが、トルコリラやメキシコペソなど人気のある高金利通貨を含む通貨ペアの取り扱いはない。

南アフリカランドやトルコリラ、メキシコペソは元来カントリーリスクの高い通貨であり、政治・経済情勢によってレートが大きく変動するリスクを抱えている。

比較的安全志向のDMM FXは、ハイリスクでも高金利スワップで利益を狙いたい投資家には不向きなFX業者かもしれない。

デメリット2、個人口座のレバレッジ倍率が一律25倍

DMM FXのレバレッジは、法人口座の場合は25倍が上限だが、個人口座は一律25倍と定められている。

そのため、DMM FXでは低いレバレッジ倍率で実戦練習を積むことはできず、実際の取引は常にレバレッジ25倍で挑むことになる。

低い倍率から取引を始めたい人には、DMM FXは不向きだろう。

デメリット3、入出金が日本円に限られる

DMM FXでは、金融機関口座からDMMFX口座への入金は日本円に限定されており、外貨による入金は受け付けていない。

DMM FX口座から金融機関口座への出金も、日本円に限られる。

手持ちの外貨をFX取引に充当したいと思っても、DMM FXでは外貨の入金はできないので注意しよう。

5,DMM FXの評判・口コミを紹介 利用者が感じるメリット・デメリットは?

次にFMM FZの実際に利用している人の口コミを見ていこう。

DMM FXのメリット・良い口コミ メリットとしては大手ならではのツールの使いやすさやサポート体制、そしてスプレッドの低さを挙げた人がいた。

S.Tさん|20代男性
医療関係職の会社員
DMMFXのメリットはやはりトレードに使うツールの使いやすさですね。取り引き画面はシンプルで見やすく、注文方法も簡単で直感的に操作ができます。また、プレミアムチャートという機能があり、相場を分析しやすいように様々なツールが使える多機能チャートが備わっているのも良いですね。

H.Tさん|40代男性
エンジニア職の会社員
メリットとしては、スプレッドが他の証券会社に比べて比較的に狭い事です。またキャッシュバックキャンペーンも初めて利用する方にはお得なサービスだと思います。その他には取引手数料、口座維持手数料や出金手数料が無料であること。PCの他スマホでも取引可能なツール類が充実していること。また、電話、メール以外にLINEでの問い合わせにも対応していることも取引初めての初心者には良いと思います。

S.Tさん|30代女性
サービス業の会社員
DMM.FXのメリットとしてスプレッドが狭く設定されていることが挙げられます。私の場合、デイトレードをよくするので、スプレッドが大きいと取引の損益に大きな影響が出てきます。しかしスプレッドの狭いDMM.FXではその影響があまりなく、デイトレードを積極的に行うことができます。

T.Rさん|30代の男性
営業職の男性
アプリページでのチャートの反応が良く、あまり遅延とかなく取引ができる点がメリットです。そこまで大きくないFX会社だと、システムが整っていないことも多く、結果その少しの差で損をだしてしまうこともあります。その点から一番メリットと感じる点です。

Y.Mさん|30代女性
事務職の会社員
FXでの取引は初めてでどこのサービスを利用するか悩んだ際、大手のDMMが運営している安心感がありました。公式スマホアプリの使い勝手が他社と比べて良いのも利点だと思います。サポートセンターがLINEによる問い合わせにも対応しており、実際に操作で困ったことがあった際に丁寧に対応して下さったので、初心者へのサポート体制が手厚いと感じました。

H.Sさん|20代女性
フリーター
基本的な手数料は一切かからず、FXを始めたいと思った当日から簡単に、スマホで口座開設・取引を始めることもできます。LINEでチャット形式で相談したり、シュミレーションで練習することもでかさます。サポート体制もバッチリなので安心して取引できます。

DMM FXのデメリット・改善してほしいところ

一方で取引単位をもっと下げて欲しいという意見が改善点として寄せられた。上級者になると、スキャルピングが禁止されているという点もデメリットとして感じているようだ。

Y.Mさん|30代女性
事務職の会社員
少額での取引が出来ない点は、初めてFXを扱うトレーダーに対して少しハードルが高いと感じました。また、金融機関口座からDMM口座への入金が日本円のみと限定されているので現状、手持ちの外貨を充当したいと思っても入金が出来ないので今後改善されれば良いと思っています。

S.Tさん|20代男性
医療関係職の会社員
DMMFXのデメリットは最低取引額が高いところですね。1000通貨から取引可能な証券会社もある中で、DMMFXは1万通貨からでしか取引することができないので、これから投資を始めたい方には敷居が高くなってしまうかもしれません。また、毎週土曜日にシステムのメンテナンスがあるのですが、他証券会社に比べて少しメンテナンス時間が長いかなと思います。

S.Tさん|30代女性
サービス業の会社員
DMM.FXの規定によるとスキャルピングが禁止されているようです。どこまで短時間の売買だったら禁止の規定に抵触するのかはよく分からないのですが、面倒なことになったら嫌なのでスキャルピングに関しては他の取引所でしています。そこに不便さを感じるので改善してほしいと感じます。

T.Rさん|30代の男性
営業職の男性
デメリットとしては、通貨単位が大きい点です。FX会社によっては、最低の必要保証金が450円(ドル円)であったりもするのですが、その時のレートにもよりますが、DMM FXでは最低必要補償額が、4万5,000円前後必要になることもあります。簡単に始める、勉強で始めるという感じではなく、本格的に始めるイメージになってしまう点はデメリットです。簡易的に始めたい方にはおすすめできません。

H.Tさん|40代男性
エンジニア職の会社員
デメリットは、以前はスワップの売りと買いで同じ値にしていたのをやめてしまったこと。しかも買い建のスワップより売り建のマイナススワップの方を大きく設定しているので、売り買い同数保有していた場合、必ず損をしてしまいます。その他ドル円では千通貨単位取引が出来ないこと。資金力のない個人投資家には不向きです。取引開始時間が他の証券会社に比べて遅い事も収益機会を逃すことになります。

6,「DMM FX」はどんな人におすすめ?FX初心者に最適な条件が揃う

DMM FXの大きな魅力である手数料の安さや手厚いカスタマーサポートは、FX初心者には何よりうれしいメリットだろう。この他に初心者におすすめしたい理由は、以下のとおりだ。これからFXを始める人は、口座開設の有力候補になるだろう。

・DMM FXのデモ取引環境が非常に充実している
・カントリーリスクの高い通貨が除外されている
・わかりやすい取引ツールやアプリを提供している
・リスクを抑えながらシンプルにFX取引ができる環境が整っている

ただしレバレッジが25倍で固定されているので、「慣れるまでは利益は少なくていいので、大きなリスクは避けたい」という人にとってはあまり向かないかもしれない。

取引に慣れたら、取引ツールに搭載された充実のチャート機能や分析ツールを駆使して、積極的に利益を狙うのもいいだろう。

執筆・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。

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