日経平均 28,362.17 円 △ 271.12 円
≪東証一部≫
売買高 11億6,898万株
売買代金 2兆5772億8200万円
値上り銘柄数 1,730 銘柄
値下り銘柄数 379 銘柄
騰落レシオ（25日） 107.01 %
為替 1ドル＝104.96 円
☆ 市況概況 ☆
買い先行で値持ちもよかったが上値も重い
米国株が堅調、ナスダック指数が大幅高となったことなどからハイテク銘柄などを中心に買い先行となった。買い気配から始まるものなども見られたが、寄り付きの買いが一巡となると手仕舞い売りもあって冴えない展開となった。さすがに昨日の終値を下回るような場面では買いも入り、底堅さが確認されると買戻しも入って大幅高、この日の高値で前場の取引を終えた。
昼の時間帯は上値の重い雰囲気となり、後場に入ると改めて上値の重さが見られた。ただ、売り急ぐということでもなく、指数は方向感に乏しく小動きとなった。引けを意識する時間帯も全く動きはみられなったが案外値持ちもよく最後は前場同様に買い戻しが見られほぼ高値引けとなった。
小型銘柄も幕間つなぎ的に買われるものなどが見られ総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られたが断続的な動きともならず指数を動かす場面もほとんどなかった。
月初の買いが続いているという雰囲気もあるが、買戻し一巡となったものは上値の重い冴えない展開となった。売り急ぐ動きはないものの買い急ぐ動きもなく、好調な決算を発表した銘柄も買われすぎから売られるものも目立ち、堅調ながらも何となく買い気に乏しい雰囲気だった。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
基準線や25日移動平均線にサポートされた形ではあるが案外上値が重い感じだ。今度25日移動平均を割り込むと75日移動平均線あたりまでの調整になりそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
月初の買いが続いている感じだが、昨日とは違い上値を買い上がるような動きがほとんど見られなかった。前場の引け際にちょっとした買いも見られたが後場に続かなかったところを見ると買戻しが主体だったということかもしれない。
好調な決算を発表しても上値の重い銘柄が多く、既に大きく買われていることから買われすぎの修正が見られそうだ。米国の景気指標や雇用指標が芳しくないといったん調整となる場面もあるだろう。いずれにしても日柄か値幅の調整が見られそうだ。
25日移動平均線などは回復したものの上値が重いという雰囲気で、直近の高値水準である28,300円台を抜けきれない感じだ。ここで28,300円台での上値の重さが確認されると決算発表が出揃ったあたりから今度は下値を試すということになるだろう。
米国での市場の混乱は落ち着き、新型コロナウイルスの感染拡大も一服となりそうだが、ここまで押し目らしい押し目もなかったことで、3月の決算などに絡んでの買戻し一巡後は下値を試すような動きもみられるのではないかと思う。目先的にも買戻し一巡となったものから売られることになるのだろう。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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