「レジャーや趣味のお金を借りられるの?」という疑問を持つ方は少なくないでしょう。結論からいえば、レジャーや趣味目的のお金は借りることは可能で、レジャーや趣味専用のローンも存在します。
本記事では、レジャーや趣味のお金を借りる方法を3つ紹介します。それぞれの特徴やおすすめの方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
レジャーのお金を借りる3つの方法
レジャーや趣味のお金を借りる方法は、主に以下の3つがあります。
【レジャーのお金を借りる3つの方法】
○目的ローン:使い道を限定したローン
○フリーローン:使い道が限定されていないローン
○カードローン:使い道が限定されていないローン
「目的ローン」は主に銀行が提供する、使い道を限定するローンです。3つの中では金利が低めです。レジャーや趣味に使える目的ローンも用意されているので、そちらを利用しましょう。
「フリーローン」や「カードローン」は、使い道が限定されていないローンです。フリーローンは主に銀行が、カードローンは銀行を含め幅広い金融機関が提供しています。
使い道が限定されていませんから、レジャーや趣味にも使えます。ただし、使い道が限定されていない分、目的ローンよりも金利は高めです。
【フリーローンとカードローンの違い】
フリーローンでは、お金を一度に借ります。一方でカードローンは、利用限度額の範囲内なら何度でも借りられます。
カードローンのほうが利用しやすいですが、フリーローンよりも金利は高めです。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
レジャーのお金を借りるおすすめの方法は?
レジャーのお金を借りる際は、3つの方法のうちどれを選べばよいのでしょうか。ケース別に見ていきましょう。
金利を抑えたいなら目的ローン
できるだけ金利を抑えたいなら、レジャーや趣味専用の目的ローンがおすすめです。3つの中では金利が低めなので、少ない負担で利用できます。
ただし、目的ローンは審査に時間がかかります。フリーローンやカードローンと比較して提出書類も多いため、余裕を持って申し込みましょう。
使いやすさと低金利を両立したいならフリーローン
フリーローンの金利は目的ローンより高く設定されていますが、使い道が限定されていません。同じく使い道が限定されていないカードローンと比べると、金利は低めです。
つまり、使い道が限定されていない上に、比較的低い金利で利用できるのがフリーローンの強みです。使いやすさと低金利を両立したい方は、フリーローンを選ぶとよいでしょう。
スピード&気軽さ重視なら消費者金融系カードローン
できるだけ早く借りたいなら、審査時間が短いカードローンをおすすめします。何度でも借りられる気軽さも、おすすめポイントです。
特に消費者金融が提供する「消費者金融系カードローン」は審査が早く、申し込んだ日に借りられる「即日融資」に対応しているケースもあります。
ただし、目的ローンやフリーローンよりも金利が高めなので注意しましょう。
【いずれも審査がある 絶対に借りられるわけではない】
3つの方法は、いずれも審査があります。審査が比較的早いカードローンにおいても、必ず審査が行われます。
審査に通過すればお金を借りられますが、審査に落ちる可能性もあることを覚えておきましょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
レジャーのお金を借りる方法1:目的ローン
ここからはお金を借りる3つの方法について、さらに詳しく見ていきましょう。まずは、目的ローンから解説します。
レジャーや趣味に使える目的ローン
前述のとおり、目的ローンは使い道が限定されたローンです。「住宅ローン」が代表的ですが、レジャーや趣味に使えるものも用意されています。
・多目的ローン
レジャーや趣味に幅広く使える目的ローンです。「多目的ローン」や「サブカルローン」など、金融機関によって異なる名称で提供されています。
・トラベルローン
旅行好きの方は、旅行の費用に使える「トラベルローン」も選択肢に入るでしょう。銀行のほか、旅行会社が窓口になっているケースもあります。
・自動車ローン(マイカーローン)
マイカーの購入を考えている方は、「自動車ローン」を選ぶとよいでしょう。自動車の購入費用だけでなく保険料や修理費用など、幅広く使えます。
レジャー&趣味に使えるおすすめの目的ローン
レジャーや趣味に使える目的ローンを提供している金融機関のうち、比較的金利が低いところを以下にまとめました。
ローンの種類 | 金融機関名 | 金利 |
---|---|---|
多目的ローン | 住信SBIネット銀行 | 2.975~4.975% (変動金利) |
イオン銀行(サブカルローン) | 3.8~8.8% | |
トラベルローン | 楽天銀行 | 11.5% |
HIS | 8.98~12.14% | |
自動車ローン | 住信SBIネット銀行 | 1.775~3.975% (変動金利) |
横浜銀行 | 0.9~2.4% (変動金利) |
「○~○%」のように金利を表示している金融機関では、審査によってその範囲内で適用金利が決定されます。上記では「楽天銀行」の「トラベルローン」のみが固定金利で、一律11.5%です。
店舗を持たない「住信SBIネット銀行」や「楽天銀行」などのネット銀行は比較的金利が低いですが、「イオン銀行」や「横浜銀行」といった対面型の銀行でも低金利のローンを提供しています。
【変動金利に注意】
目的ローンに限らず、お金を借りる際は「固定金利」と「変動金利」のどちらになっているか、しっかり確認しましょう。
固定金利では借りたときの条件が完済まで適用されますが、変動金利は借りた後でも金利が変動します。金利が上がって利息が増える可能性があるので、利率も含めて慎重に確認しましょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
レジャーのお金を借りる方法2:フリーローン
ここからはフリーローンの詳細を解説し、おすすめの金融機関を紹介します。
使い道が限定されていないローン
フリーローンは主に銀行が提供する、使い道が限定されていないローンです。
前述の「多目的ローン」に似ていますが、フリーローンはより幅広い用途に使えます。多目的ローンでは支払い先を確認できる書類などの提出が求められることがありますが、フリーローンでは原則ありません。
フリーローンのほうが多目的ローンより審査が簡単ですが、その分金利は高めです。
なお、「多目的ローン=フリーローン」とする銀行もあります。その場合は、金利や使い道の条件をしっかり確認しましょう。
おすすめのフリーローン
フリーローンを利用するなら、以下の金融機関がおすすめです。
フリーローン | 三井住友銀行(無担保型) | 5.975% (変動金利) |
住信SBIネット銀行 | 3.775~12.0% (変動金利) |
|
イオン銀行 | 3.8~13.5% |
三井住友銀行のフリーローン(無担保型)は5.975%と一見低金利ですが、変動金利型です。毎年4月と10月に金利が見直されるため、返済中に金利が上がる可能性があります。
「住信SBIネット銀行」も変動金利のフリーローンを提供していますが、「イオン銀行」は固定金利です。両行は多目的ローンも提供していますが、フリーローンのほうが金利が高く設定されているので注意してください。
レジャーのお金を借りる方法3:カードローン
最後にカードローンの詳細を解説し、おすすめカードローンを紹介します。
カードローンの種類
カードローンは、以下の2つに分かれます。
【カードローンの種類】
○銀行系カードローン
○消費者金融系カードローン
銀行が提供するカードローンを「銀行系カードローン」といい、消費者金融が提供するカードローンを「消費者金融系カードローン」といいます。
金利が低いのは、銀行系カードローンです。フリーローンより金利は高めですが、消費者金融系カードローンよりは低めです。
したがって、本記事で紹介したレジャーや趣味用のお金を借りる方法の中で、最も金利が高いのは消費者金融系カードローンということになります。
消費者金融系カードローンのメリットは、審査が早いことで。前述のとおり「即日融資」にも対応しているので、本記事で紹介した方法の中では最も早くお金を借りられます。
カードローンは、「利息無料キャンペーン」を実施していることがあります。キャンペーン期間内は利息負担がないので、お得に利用できます。
おすすめのカードローン
おすすめのカードローンの金利と利息無料キャンペーンは、以下のとおりです。
ローンの種類 | 金融機関名 | 金利 | 利息無料 キャンペーン |
---|---|---|---|
消費者金融系 | アイフル ファーストプレミアム・ カードローン |
3.0~9.5% | 契約から 30日間 |
プロミス | 4.5~17.8% | 初回利用日から 30日間 |
|
レイクALSA | 4.5~18.0% | 契約から 60日間 or 180日間 |
|
銀行系 | 千葉銀行 プレミアクラス |
3.8~5.5% (変動金利) |
― |
りそな銀行 | 3.5~13.5% (変動金利) |
― | |
ジャパンネット銀行 | 1.59~18.0% | 初回利用日から 30日間 |
上限金利が最も低いのは「千葉銀行」のカードローン「プレミアクラス」で、主に年収600万円以上の方を対象にしているカードローンです。
消費者金融系カードローンの金利は比較的高めですが、「アイフル」の「ファーストプレミアムカードローン」は上限金利が9.5%と、比較的低い金利でお金を借りられます。ただし、その分厳しい審査が想定されるので注意しましょう。
利息無料キャンペーン期間が最も長いのは「レイクALSA」で契約から60日間、借りる金額が5万円までなら180日間は利息が発生しません。
レジャーのお金を借りる際の注意点
本記事では、レジャーや趣味に使うお金を借りる方法を3つ紹介しました。一度しかない人生ですから、レジャーや趣味に使う目的でお金を借りるのもよいでしょう。
せっかくお金を借りるなら、上手に利用したいところです。お金を借りる際は、以下のポイントに注意して賢く利用しましょう。
【レジャーのお金を借りる注意点】
○借りすぎには注意
○できるだけ早く返済する 「繰上返済」も視野に
○返済はしっかりする 延滞は「信用情報」に傷が付く
ローン全体にいえることですが、借りすぎには十分注意しましょう。お金を借りると、借りたお金に利息を加えて返済することになります。収支はマイナスになるわけですから、借りすぎると返済できなくなる恐れがあります。
利息額は、借入日数が長いほど高くなります。早く返すほど利息を抑えられるので、できるだけ早く返すことが大切です。決められた返済日よりも早く返す「繰上返済」などを利用し、できるだけ早く返すよう心がけましょう。
返済が滞ると。信用情報機関に記録が残ります。いわゆる「信用情報の傷」で、次の借入ができなくなってしまうこともあるため、借りたお金は必ず期日を守って返済しましょう。
レジャーでお金を借りるなら計画的に
レジャーや趣味目的でお金を借りる方法は用意されています。金利をできるだけ抑えたい方は目的ローンを、できるだけ早く借りたい方はカードローンを選択しましょう。
レジャーや趣味に使うお金を借りる上で大切なのは、利用する方の心構えです。
できるだけ金利が低いものを選ぶことも大切ですが、借りすぎないよう借入額は必要最低限にとどめる、借りた後はできるだけ早く返すといった工夫をして、賢く利用したいものです。
文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
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