報道によると、匿名の関係者の話として、ゴールドマン・サックスのトレーディングデスクではビットコイン先物取引提供以外にもブロックチェーンや中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)に関するプロジェクトも開始する予定だ。
ゴールドマン・サックスは2018年に暗号資産デスクを設置し、暗号資産の取引サービスを顧客向けに提供していたが、後に停止した。停止した理由は明かされていないものの、2018年に暗号資産市場が大幅下落したことが背景にあると見られている。
ただ2018年以降、世界各国が続々と消費者保護のために暗号資産規制を始めたことや、マネロンおよびハッキング対策なども整えつつあることで、ゴールドマン・サックスも暗号資産の取り扱いの再開を決めた模様だ。
また、こうしたインフラが整備されたことに加え、世界的に有名な大手金融機関や機関投資家が次々に暗号市産業界に参画していることも、ゴールドマン・サックスの暗号資産のトレーディングデスク再開に影響を与えたとみられる。
他にも米テスラ社を筆頭とした大手企業が自社のポートフォリオにビットコインを保有するなど、ゴールドマン・サックスが撤退した2018年と比較して暗号資産市場を取り巻く環境は確実に変化している。
匿名の関係者によると、現物のビットコイン取引より先にビットコイン先物取引サービスの提供からサービスを提供する。またゴールドマン・サックスはカストディ企業と提携し、ビットコインの保管・管理サービスも顧客に提供することも検討しているという。
複数のメディアが1月にゴールドマン・サックスが暗号資産に関連する事業開発の検討を始めたことを報じた。
ゴールドマン・サックスのような世界有数の金融機関が暗号資産市場に参画することで、業界の信頼性が高まることは間違いない。今後も暗号資産市場への資金の流入増大が期待される。(提供:月刊暗号資産)