世界最大の資産運用会社BlackRock(ブラックロック)が、すでにビットコインの先物取引をポートフォリオに組み込んでいたことが明らかになった。

BlackRock
(画像=Shutterstock)

3月31日に米証券取引委員会(SEC)が発表した同社の月次ポートフォリオ報告書には、シカゴマーカンタイル取引所(CME)を介して3月21日が満期のCMEビットコイン先物を購入した記録が残っている。

報告書によると、同社は37のビットコイン先物契約を保有し、最終的におよそ36万ドルの利益を創出した。このビットコイン先物で同社が得た利益は、BlackRock Global Allocation Fundの約0.00142%に過ぎない。ブラックロックの運用資産の規模は数兆ドルに上るため、全体に対するビットコイン先物から得た利益の割合は小さい。

ブラックロックは今年1月に、BlackRock Global Allocation FundとBlackRock Funds Vの2つのファンドを通して、ビットコイン先物に投資する可能性があるとしてSECに報告していた。同社は当時、報告の中でビットコインの流動性が十分高くない可能性にも触れており、ビットコイン先物に慎重なアプローチを見せていた。

さらに2月中旬には、同社CIOのRick Rieder氏がCNBCのインタビューで「(同社が)ビットコインに手を出し始めている」とコメントを残している。

そういった経緯を踏まえると、同社がビットコイン市場に参入していたということは特別驚くべきことではないとも言える。

しかし、世界最大の資産運用会社であるブラックロックが満を持して参入したことで、暗号資産市場に与える影響は計り知れない。

Rieder氏は同インタビューで「(ビットコインの)技術と規制は、大衆がポートフォリオの一部にビットコインを組み込むことを検討するほどに発達している」と、ビットコインを高く評価した上で、価格を上昇させ続ける理由を推測した。

ブラックロックは昨年11月にも、ビットコインが金(ゴールド)の代わりになる可能性があるとコメント。同社がビットコインの現物を保有しているかは定かではないが、ビットコインに対して肯定的な姿勢を取っているのは明らかだ。(提供:月刊暗号資産