日経平均   29,357.82 円 △ 26.45 円
≪東証一部≫
売買高    11億7,404万株
売買代金  2兆5446億3300万円
値上り銘柄数 1,611 銘柄
値下り銘柄数 505 銘柄
騰落レシオ(25日) 86.92 %
為替 1ドル=109.07 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高で買い先行、週末の手仕舞い売りもあって上値も重い

米国株が堅調となったことから買い先行となった。ただ、昨日の大幅高の反動もあり、上値も重く、手仕舞い売りに押されて軟調となる場面もあった。それでも月初の買いが続き、買戻しを急ぐ動きなどもあって切り返し、上値の節目とみられる29,500円を目指す動きになった。さすがに昨日の今日、週末ということでもあり、29,500円を意識すると手仕舞い売りに押されて上げ幅を縮小、堅調ながらも上値の重い展開となった。

昼の時間帯も手仕舞い売りに押され、後場に入ると一段と上げ幅縮小となった。ただ、昨日と同様に上値が重いからと言って売り急ぐということでもなく値持ちの良い展開から戻りを試しながら方向感に乏しい展開となった。引けを意識する時間帯からはさすがに手仕舞い売りも嵩んだが、売り急ぐ動きはなく買戻しもあって最後まで方向感は見られなかった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、東証マザーズ指数は連日の大幅安、日経ジャスダック平均や二部株指数は堅調だった。先物もまとまった買いがほとんどみられず、売りがでないので値持ちが良いという雰囲気で、最後は手仕舞い売りやヘッジ売りも嵩んで指数を下押す要因となった。

米国の雇用時計の発表にどのように反応してくるのかが注目されるところで、持高調整の売り買いが中心となった。ここからは保ち合いの上値を試す動きで上値が重いと売られるということになるのだろう。上値の重さが嫌気され、米国株が大きく売られることになれば、一気に下値を試すことになるのだろう。米国株が大きく買われても上値は限られるだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
引き続き25日移動平均線や基準線、75日移動平均線に雲などに上値を押さえられる形となっている。遅行スパンがローソク足の上昇について行けずにローソク足を下回るようであれば、一気に下値を試すことになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

ニューヨークダウは異様に強いがどこまで続くかということになる。買われすぎとなっている銘柄も多く、徐々に上値の重い銘柄も多くなっており、金利上昇などがみられると一気に調整となるのだと思う。日本株も米国の上昇について行けないが下落には付き合うだろう。

米国株もバブルではないという向きも多いが株価とすれば明らかにバブルであり、暗号資産や商品相場などを含めてバブルが生じているということだと思う。金融緩和がいつまでも続くということではないのだから、金融緩和の終了がみえたところで株価も調整となるだろう。

いくら企業業績が好調と言っても買われすぎは修正されると思うし、買われすぎたものは今度は売られすぎまで売られるということになるのだろう。いわば「逆バブル」ということが起こるのではないかと思う。新型コロナウイルスの感染拡大が止まれば景気も企業業績も良くなると思っているし、その際に金融緩和も終わるということだろう。

金融緩和の終わりがどこで見えてくるかということが問題となりそうだが、株式投資のすすめみたいなことが一般の雑誌などでも取り沙汰され始めており、バブルもそろそろ終わりが近いということだろう。株式投資をしない奴は馬鹿だというような雰囲気が見えれば、そこが天井ということなのだと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。