貸株とは何か?

貸株(カシカブ)
(画像=筆者作成)

貸株とは、保有する株式を証券会社に貸し出し、それに相応する貸株金利を受け取れるサービスのことだ。証券会社は借りた株式を別の投資家に貸し、それを借りた投資家が信用取引で空売りなどに利用する。

「貸株をすると、売りたいときに売れなくなるのではないか?」と思う人もいるかもしれないが、貸株をしていても、いつでも好きなときに売却できる。

貸株をすると、原則として配当金や株主優待を受け取れなくなる。ただし、証券会社によってはオプションサービスを利用することで、株主優待や配当金を受け取る権利を確保できることもある。

貸株の利用が向いているケース

貸株の利用は、塩漬け株を抱えているときに向いている。大きな含み損を抱えていて動きが取りづらいときでも、貸株を利用すれば金利を得られるので、わずかでも損失を補填できる。

塩漬け株は損切りをしたり、他の株の利益と相殺して節税につなげたりするのが一般的だが、将来値上がりが期待できると思うなら、貸株をしながら様子を見るのも手だ。

また短期で売却するつもりがなく、長期で保有すると決めている株式も、貸株の利用に向いている。

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